商品オプション・バリエーション
まずは、商品オプションとバリエーションの言葉の定義について確認をしておきます。商品オプションとは、サイズ、色などの商品の選択肢のことです。そして、商品バリエーションとは、商品オプションの値の組み合わせのことを指します。
例えば、サイズオプションとしてS, M, L、カラーオプションとしてRedとBlueがあったとします。

この場合のバリエーションは、サイズ3種類×カラー2種類の計6種類になります。

商品バリエーションを使うことで、商品登録の手間が減るだけでなく、お客様の離脱率を下げることにもつながります。
商品オプション・バリエーションのメリット
では、商品オプション・バリエーションを使うと、どのように商品登録の手間が減ったり、お客様の離脱率を下げることができるのでしょうか?
①コストダウン
商品バリエーションを使うと商品登録の手間を減らすことができるのは、バリエーションが違っても共通する商品情報は再度登録する必要がなくなるからです。
商品バリエーションを使うと、商品名、商品詳細文、商品カテゴリーなどは共通の情報として設定し、価格、在庫、SKU、配送情報などは個別に設定することができるので、商品登録の手間を減らすことができます。
逆に、バリエーションごとに共通する情報がほとんどない場合は、商品を分けて登録したほうがいいでしょう。
②顧客体験の向上
商品バリエーションを使うとお客様の離脱率を下げられるのは、お客様がECサイト上で商品を探しやすくなって、顧客体験が良くなるからです。
商品バリエーションごとに商品が登録されているより、同じページで色やサイズが違う商品の在庫や価格を確認できた方が便利ですよね。

商品オプション・バリエーションの設定方法
商品オプション・バリエーションは、以下の手順で設定することができます。
- 商品登録画面の「オプション」にチェックを入れる
- 任意のオプション名、オプション値を入力する
- 自動でバリエーションが生成される


なお、商品オプションは商品ごとに異なるオプションを付けることも可能です。
例えば、商品Aには色のオプション、商品Bにはサイズのオプションをつける、ということができます。
設定する際の注意点
商品オプション・バリエーションを設定する上での注意点も説明しておきます。
Shopifyのデフォルト機能では、一つの商品にオプションは3つまでしか作ることができません。また、バリエーションは商品ごとに100種類までしか作れません。
3つ以下のオプションで100種類以下の組み合わせになるように、適切なオプションを登録しましょう。
例えば、次のように商品オプションを設定しようとした場合、なぜ3と4では登録できないのでしょうか?
オプション例 | バリエーション数 | 登録可否 | |
1 | サイズ3種類、カラー5種類、素材4種類 | 60 | ◯ |
2 | カラー100種類 | 100 | ◯ |
3 | サイズ3種類、カラー7種類、素材5種類 | 105 | ✕ |
4 | サイズ3種類、カラー4種類、素材3種類、ラッピング2種類 | 72 | ✕ |
3では、バリエーションが100種類を超えているため、登録できないからです。
4では、オプション数が3つを超えているため、登録できないからです。
?(100種類以上のバリエーションや4つ以上のオプションを作るには)
とはいえ、100種類以上のバリエーションを作りたい場合もあると思います。
そんな方に向けた対処法を2つ紹介します。
アプリを使う(有料)
アプリ「Infinite Options」を使えば、無制限に商品オプションを作ることができるようになります。月額$9.99でご利用いただけます。14日の無料トライアルもあるので、ぜひお試しください。

商品を分けて登録する(無料)
アプリに費用をかけたくないという方には、商品を分けて登録するという方法があります。
例えば、サイズ3種類、カラー4種類、素材3種類、ラッピング2種類(A, B)の商品があったとします。このままだとオプションが3つを超えているので登録できないのですが、次のように商品を分けて登録することでオプション数の制限を回避することができます。
サイズ3種類、カラー4種類、素材3種類、ラッピングAという商品
サイズ3種類、カラー4種類、素材3種類、ラッピングBという商品
ただし、この方法は同じページで色の違いを確認したり、サイズが違う商品の在庫や価格を確認することができなくなるため、バリエーションを設定するメリットが半減する可能性があります。そのため、どのオプションで商品を分けるかについては注意が必要です。
商品オプション・バリエーションでEC運営を効率化
本記事では商品オプション・バリエーションについて説明してきました。
これらを使うことで、商品登録の手間が減ったり、商品を探しやすくなって離脱率が下がるといった、運営者とお客様双方にメリットがあります。
一方で、商品オプション・バリエーションには登録できる数に制限があることも注意です。適切に商品オプション・バリエーションを活用して、顧客体験を最大化させましょう。