2025年5月21日に Shopify Edition Summer ’25 が開催されました。
150以上のアップデートが公開され、Shopifyはより進化したECプラットフォームとなりました。
あまりに多すぎるアップデートに、
・アップデートが多すぎてついていけない
・誰か分かりやすく解説してほしい
と思っている方も多いのではないのでしょうか?
そこで本記事では、Eiditonsで発表された数あるアップデートのうち、チェックアウト/決済のアップデートについて解説します。
・チェックアウトの読込速度が向上
・決済のセキュリティが強化
Shopify Edition Summer ’25の一覧はこちらをご覧ください。
https://www.shopify.com/jp/editions/summer2025
複数ロケーションからの発送でも一律送料
お客様が注文した商品が複数のロケーションに分かれている場合、いままでは送料は別々に請求されていましたが、今回のアップデートにより一つの送料で配送できるようになりました。
Shopifyの管理画面 > 配送と配達へと進むと、以下のように今回のアップデートの内容が表示されています。
なお、従来のように別々に徴収する設定に戻すこともできます。
2025年5月14日以降、アイテムが複数のロケーションから配送される場合でも、注文ごとに一定料金が1つだけ請求されます。重量ベースの料金、配送業者の料金、アプリの料金には影響はありません。
注文内の各荷物に対してお客様に請求する以前の設定に戻すには、オプトアウトすることができます。
この機能の詳細を確認したい場合は、公式のヘルプページをご覧ください。
アップデートは、2025/5/14〜5/20の間に段階的に適用されます。
複数の場所から発送する注文の定額配送料
この機能は、2025年5月14日から2025年5月20日の間にすべてのストアに段階的に展開されます。2025年5月14日以降、配送設定の更新が自動的に適用されます。今回の更新では、同じロケーショングループ内の複数のロケーションから配送される注文に対して、単一の一定料金が適用されます。これまでは、一定料金の配送手数料は、注文のフルフィルメントに関与するロケーションごとに合算されていました。この変更は、複数のロケーションからの分割発送が必要な注文の配送計算方法に影響します。
2025年5月14日以降の行動:一定料金が5米ドルのロケーショングループがあり、注文をフルフィルメントするために2つのロケーションが必要な場合、お客様には配送料として5米ドルが請求されます。
2025年5月14日以降の行動:一定料金が5米ドルのロケーショングループがあり、注文をフルフィルメントするために2つのロケーションが必要な場合、お客様には配送料として5米ドルが請求されます。
現在の動作を引き続き使用したい場合は、現在の配送手数料を保持できます。
Shopify ヘルプセンター – 複数の場所から発送する注文の定額配送料
https://help.shopify.com/ja/manual/fulfillment/setup/shipping-profiles/multi-location-orders
異なるロケーションからの商品発送時にそれぞれの送料を徴収したい場合は、以下の手順で可能です。
こちらも詳しくはヘルプページに記載されています。
1. 管理画面から、[設定] > [配送と配達] に移動します。
2.「配送」セクションで、現在の請求額を保持する配送プロファイルをクリックします。
3.分割配送の一定料金が変更されましたバナーで、[オプトアウト] をクリックしてください
Shopify ヘルプセンター – 複数ロケーションの注文の shipping charges を最新の状態に保つ
https://help.shopify.com/ja/manual/fulfillment/setup/shipping-profiles/multi-location-orders#keep-current-charges
チェックアウトの読込速度向上
チェックアウトの読み込み速度が2秒高速化しました。
地味なアップデートではありますが、顧客によりストレスフリーな購買体験を提供できる重要な進化です。
【参考記事】Shopify Summer Editions 2025: Most Important Updates – 4. Advanced checkout and payment processing
https://qikify.com/blogs/all-articles/shopify-summer-editions-recap#heading_4
決済のセキュリティが強化
Shopify ペイメントのAI活用でチャージバックを20%削減し、決済のセキュリティが強化されました。
開発の経緯については、以下の公式ブログに記載があります(英語です)。
【参考記事】How Shopify Payments Uses Machine Learning to Boost Payment Success Rates by 0.26% and Cut Fraud Chargebacks by 20%
https://www.shopify.com/enterprise/blog/shopify-payments-pre-authorization
チャージバックとは、簡単に言えばクレジットカード会社がECサイトの売上を取り消すことです。
昨今のECではクレジットカードの不正利用が原因となるチャージバッグが増えており、各社対策を迫られています。
また、Editionsでは、Shopifyチェックアウト機能は最新の必須セキュリティ要件(PCI DSS V4準拠)を満たしているとアナウンスがされました。
Shopifyを導入することで、ユーザーには安心・安全な購入体験を提供できます。
PCI DSS V4準拠のチェックアウト
2025年4月1日現在、ピクセルやエクスプレスチェックアウトを含むShopifyチェックアウト機能は最新の必須セキュリティ要件を満たしているため、安心してご利用いただけます。
引用:https://www.shopify.com/jp/editions/summer2025#checkout
なお、弊社(株式会社ハックルベリー)では、不正注文対策ができるShopifyアプリ「Fraud Guardian」を提供しています。
ブラックリストによる不正注文ユーザー、限定商品や初回のみ割引商品の多重購入者の購入を防ぐことができるアプリです。
Shopifyアプリストア – Fraud Guardian
https://apps.shopify.com/fraud-guardian?locale=ja
まとめ
本記事では、Shopify Edition Summer ’25 で発表された数あるアップデートのうち、チェックアウト/決済に関連する以下のアップデートについて解説しました。
・複数ロケーションからの発送でも一律送料に
・チェックアウトの読込速度が向上
・決済のセキュリティが強化
今回発表されたアップデートは150以上。
他にも面白い新機能が公開されていますので、興味のある方はぜひEditionsのページをご覧ください。
・Shopify Editions 25年夏
https://www.shopify.com/jp/editions/summer2025
・Shopify Editions 25年夏の関連記事一覧はこちら
https://ec.huckleberry-inc.com/archives/tag/shopify-edition-summer-25