はじめまして。
業務効率化と「それ、もっとラクにできるよね?」が大好物なEC担当、小坂です。
Shopify Editions 26 冬を眺めていたら、Sidekickが「ついにそこまで来たか…」という進化をしていて、テンション上がったので試しました。
今回試してみたのはこの3つです。
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Shopify FlowをSidekickで作ってみた
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レポートをSidekickで作ってみた
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SimGymアプリの紹介(これ、地味に未来)
結論としては、「作る」より「思考・判断する」時間が増えそう、でした。
1. Shopify FlowをSidekickで作ってみた
Shopify Flowって、やれることは多いのに「最初の1本」を作る時が一番大変なんですよね。
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トリガーは何にするか?
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条件をどのように切るか?
ここにSidekickが入ると、体感はこう変わります。
「文章で要件を出す」→「ワークフローの叩き台ができる」
まず意識したこと:プロンプトは「トリガー / 条件 / アクション」まで書く
Sidekickがどれほど優秀でも、「在庫少なくなったら通知してほしい」などの雑な指示だと意図がブレがちですし、アウトプットの質も低いです。
なので、以下のような書き方が良いです。
(そのまま投げられるテンプレートになっています)
Shopify Flowでワークフローを作ってください。
- トリガー:商品バリアントの在庫数が変化したとき
- 条件:在庫数が「5以下」になった最初のタイミング
- アクション:Slackの #ops に「商品名 / バリアント / 残数」を通知
- 補足:同じ商品で連続通知しないようにしたい(初回だけ)
これで叩き台を作ってもらって、あとは細部(通知文、条件、例外ケースなど)を人間が整える流れが一番楽です。
ちなみに、よくあるSlackに通知を送るような処理もこのように作成ができます。
Flow作成時の落とし穴である「Slackアプリを入れる」なども丁寧に案内してくれていい感じです。

ここは注意:最終的に “人間のレビュー” は必須
AI(Sidekick)が作るのはあくまで叩き台です。
最終的にはちゃんと人間がレビューをしましょう。
特に以下は見落としやすいです。
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条件の「以上/より大きい」「以下/より小さい」の違い
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トリガーの粒度(注文作成/支払い完了/フルフィルメント など)
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テストデータを流した時に想定どおり分岐するか
おすすめは、作ったらすぐテストして「全部の分岐を通す」ことですね。
2. レポートをSidekickで作ってみた(ShopifyQL)
これは結構便利だな、と。
かなり刺さりました。
「欲しいレポートを日本語で言う」→「ShopifyQLが生成される」
Shopify QLは慣れると速いのですが、慣れるまでが大変です。
これ、どうやって書くんだっけ・・・と、時々忘れてしまいます。
「欲しい数字の定義」と「クエリの型」を覚えるのが面倒なんですよね。
そんな中、Sidekickがこの導入コストを下げてくれるということなので、分析のスピードが上がります。
ポイントは、1回で完成形を作るよりも、1個作りたいレポートと別のテスト用のレポートを作っておくのがおすすめです。
コピペで組み合わせて、欲しい数字の定義などを確認するのが良いと思います。
3. SimGymアプリの紹介(AIショッパーで事前シミュレーション)
最後にこちらもご紹介させてください。
Shopify純正の SimGym です。
Shopifyアプリストア – Shopify SimGym

少しSidekickとはズレるんですが、紹介させてください。
一言で言うと、「テーマ変更やLP変更を公開する前に、AIショッパーで疑似テストする」 アプリです。
「デザインを変えたらCVR落ちた・・・」なんてことが時々起こります。
それを公開前に気づけたら最高ですよね。
SimGymが向いてそうなタイミング

SimGymによるAIショッパーエージェントを活用することで、ストアの変更がパフォーマンスに与える影響を公開前に確認できるようになります。
使うべきタイミングとしては、たとえば次の場合です。
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テーマ刷新(大改修)
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トップ〜商品詳細の導線を大きく変える
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大型施策前(事故防止)
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広告投下前のLP“最低限の不安”を潰したいとき
このSimGymですが、まだ本格的に使うことができません。
アプリをインストールすると「ウェイトリストに登録」と案内されるので、興味のある方は登録しておきましょう。
SidekickとShopifyが作る未来ってこうなるんじゃないの?
今回の Shopify Editions 26 冬 で感じたのは、Shopifyが狙っているのは単なる「画像や文章生成AI」じゃないということです。
管理画面の中で、文脈(今見てる画面・データ)を持ったまま、作業を前に進めるAIになってきてると実感しました。
Flowも、レポートも、アプリ(SimGym)も、全部がつながっていて、最終的にこうなるんじゃないかと思います。
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「専門知識がないとできない」が減る(自走できる人が増える)
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人間の仕事が「作業」→「意思決定」に寄る
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ボトルネックが「手」ではなく「判断基準」になる
だからこそ、今のうちにやっておいた方がいいのは、徐々に慣れておくために使いまくること、だと思います。
まとめ
Shopify Editions 26 冬 でSidekickを見て感じたのはこちらです。
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Flow:作るのが速くなる(人間はレビューに集中)
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レポート:問い→可視化の距離が縮む
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SimGym:公開前にリスクを潰す文化が作れそう
Sidekickは「使いこなした者勝ち」になりそうです。
まずはFlow 1本 と 定番レポート 1本 を“型”として作るのがおすすめです。
それでは!
(※機能の提供状況や権限、ストアのプラン等により挙動が異なる場合があります。最新情報は公式情報をご確認ください。)
参考リンク
Shopify Editions | Winter ’26
https://www.shopify.com/editions/winter2026
Generating ShopifyQL queries with Sidekick(ヘルプ)
https://help.shopify.com/en/manual/reports-and-analytics/shopify-reports/report-types/shopifyql-editor/generate-shopifyql-queries
Shopify SimGym(App Store)
https://apps.shopify.com/simgym
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