自社ECサイトの構築方法でお悩みではありませんか?
しかし、ASP、パッケージ、オープンソース、インスタグラム…?選択肢が多すぎて、どれにしたらいいか分かりませんよね。
この記事では、これから自社ECサイトを作りたい方向けに「コスパの高いECサイトの作り方」を解説します。
種類別に、それぞれの特徴・手順・費用を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 構築方法ごとの特徴、メリット、デメリット
- 構築の手順
- ECサイトにはShopifyがおすすめ
ECサイトの5つの構築方法
ECサイトの構築方法を種類別に解説します。
フルスクラッチ
フルスクラッチとは、既存のシステムを使わず、ゼロからすべてを作り上げることです。
メリット
理想の機能とデザインを自由に実装できる点。フルスクラッチなら、どんなサイトでも作ることができます。
デメリット
お金と時間がかかる点。
フルスクラッチ開発は1000万円から一億円以上かかるモノもあるなど、もっとも費用が高く、かつ最低一年程度の長い開発期間が必要になります。また、自社で開発したシステムなので、サーバーの用意や保守運用も自社で実施する必要があり、セキュリティリスクが高い、といったデメリットもあります。
パッケージ
パッケージとは、ECサイトに必要な機能が搭載されたソフトウェアのことです。
メリット
フルスクラッチほどではないですが、非常に自由度の高いサイトの構築が可能です。
デメリット
費用とシステムのアップデートがないこと。
基本的に自社のサーバーにインストールして利用し、カスタマイズやシステム連携を前提としています。フルスクラッチほどではないものの、費用は高額になりがちです。
多くのサービスで、初期費用が数百万円、月額費用が数十万円かかる、と言うものがほとんど。
また、パッケージ型は、アップデートを入れづらいというデメリットもあります。そのため、サイトを構築してから3~5年経つと、「トレンドの変化」や「システムの陳腐化」に対応するため、再度お金をかけてリニューアルを検討するケースが多いようです。
クラウドEC・SaaS
クラウドECとは、クラウド上にあるプラットフォームを用いてECサイトを構築できるサービスのことです。
メリット
システムの最新性と拡張性の両立
パッケージ型と同じく、カスタマイズ性は高いですが、パッケージ型の難点だったアップデートがしにくい、という問題を解消しているのがクラウドECです。提供会社が定期的にアップデートを入れるため、システムの最新性を保つことができます。
デメリット
費用が高額
クラウドECも、やはり初期費用に数百万円かかってくる上、月額費用も数十万円規模で必要になります。
オープンソース
インターネット上に無料で公開されたプログラム(オープンソース)を利用してECサイトを構築する方法です。社内にある程度高い技能を持った技術者が必要ですが、オープンソースのソースコードは無料で使えるため、他のサービスと比較しても、費用を大幅に抑えられます。
ただし、プログラムを自社で保守・運用する必要があるため、セキュリティー対策は自社で行う必要があるため、専任のシステムエンジニアなどを雇用する必要が出てくるなど、システム以外のところでコストがかかってくる場合もあります。
カートASP
カートASPとは、EC構築のためのカートシステムを提供するアプリケーションを提供する事業者のことです。カートASPは、ECサイトを構築するために必要なシステムをクラウド型で提供しています。
有料ASP
ASP(Application Service Provider)とは、インターネット上でアプリケーションなどのサービスを提供する事業者、またはサービスそのものをいいます。
初心者でも簡単に、月額数千円から本格ECサイトを”即日”オープンすることができます。
国内、海外問わず様々なASPが展開しているので、
特にShopifyなら、デザインのカスタマイズ、機能面をアプリで拡張することも可能で、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。サーバー管理やセキュリティ対策は提供会社がおこなってくれるため、最低限の手間でECサイトを運用できます。サポートが充実しており、初めての方も安心です。
無料ASP
テンプレートを選択するだけで、無料で手軽に始めることができます。有料ASPと比較すると、使える機能が少なく、デザインの自由度も限られています。基本無料といっても販売手数料はかかるため、売上が大きくなると、比例してコストが割高になることも。
SNS
最近ではFacebookやInstagram上で、ECサイト展開ができるようになりました。この手法は、InstagramやFacebook上で展開するアカウントと、ShopifyのようなECカートをつなぐことで運用可能です。
SNSは重要な流入経路
昨今は、SNSからの購入も無視できない流入経路となっています。特にTwitterやTiktok、Instagram、Youtube、PinterestといったSNSで見た商品を購入する人は年々増えており、アライドアーキテクツ株式会社の調査によると、各SNS利用者の50%以上がSNS経由で商品を購入していることがわかっています。
SNSで公式アカウントを作成し、投稿によって商品情報を発信すると共に、ECサイトと接続することECサイトの売上につなげることができます。
SNSとの連携ならShopify
ShopifyはインスタグラムやYutubeといった主要SNSとの連携が標準機能で可能となっております。
SNSと連携させるなら、Shopifyを活用してECサイトを作成するのがおすすめです。
ECサイトの構築手順
ASPを使った構築手順
- 基本情報登録
- デザイン制作
- 決済手段・配送の設定
- 商品の登録
- オープン
ASPなら最短数十分でECサイトを立ち上げ可能です。Shopifyのような有料のサービスなら「HTML/CSS」の編集をできる場合が多く、自由にデザインを作り込むことができます。
ASP以外の構築手順
- 要件定義
- 設計
- 開発
- テスト
- 商品の登録
- オープン
フルスクラッチでECサイトを構築したり、APIを活用して作る場合でも、オープンまで数ヶ月かかることも。
クラウドECやパッケージECを使う場合は、提供会社がコンサルティングに入ってくれる場合もあるため、導入の際はサポートの充実度も確認すると良いでしょう。
ECサイト構築におすすめなのはShopify
ECサイトには有料ASPのShopifyがおすすめです。
Shopifyは誰でも一定以上のクオリティのサイトを展開できる
- 専門知識がなくても短期間でオープンできる
- 月額1万円以下で始められる
- 豊富なアプリで機能を拡張できる
- デザインを作り込める
上記の理由から、もっとも「コスパが高い」といえるでしょう。
ShopifyでEC運営に必要な機能はほぼ網羅している
確かにフルスクラッチやクラウドECといった手法は、自由度が高く、ほぼ青天井でカスタマイズができます。
しかし、ECサイトに必要な機能はShopifyを使えば一通り揃います。また、Shopifyには「Shopifyアプリ」と呼ばれる拡張機能もあるため、Shopifyに標準搭載されていない欲しい機能も簡単に追加可能です。
大事なのは、「ECサイトを通して物を売れること」なので、ECサイトを作る際はまずShopifyの利用を検討いただければと思います。
自社にあった構築方法でECサイトを作ろう
今回は、ECサイトの構築方法について解説しました。
最後にお伝えしましたが、Shopifyを始め、カートASPは近年大きく成長を遂げており、EC運営に必要な機能は一通り揃っています。
自社がECサイトに求める要件をよく議論した上で、フルスクラッチやクラウド・パッケージECほどの拡張性が本当に必要なのかを確認し、その上で自社にあった構築方法でECサイトを作りましょう。