【Shopify Edition Summer ’24】Checkout Extensibilityで配送先住所入力が強化

2024年6月25日、Shopifyより「Shopify Summer ‘24 Eiditon」が発表されました。
新たに150種類以上の機能・製品アップデートがリリースされ、Shopifyはより進化したECプラットフォームとなりました。

あまりに多すぎるアップデートに、

「アップデートが多すぎて付いていけない」
「誰か分かりやすく解説してほしい」

と思っている方も多いのではないのでしょうか?

そこで本記事では、Eiditonで発表された以下の新機能について、分かりやすく解説します。

・Checkout Extensibilityの導入で配送先住所入力が強化

 

Checkout Extensibilityで配送先住所入力が強化

Checkout Extensibilityを導入することで、配送先住所周りの機能が強化されると発表がありました。
Editionの日本語サイトには「事前入力済みの配送先住所」とのタイトルがあります。

【参考】Shopify Summer ‘24 Eiditon – No.73 事前入力済みの配送先住所

しかし、残念ながら機能の詳細はまだ開示されていません。
「通知を受け取る」を押すと公開通知を受けることができます。

 

Checkout Extensibilityとは?

Checkout Extensibilityとは、Shopifyが提供するチェックアウト画面のカスタマイズ機能です。
Shopify Plusプランに加入しているストアが使用することができます。

従来、チェックアウトページをカスタマイズする場合は「checkout.liquid」のコード編集が必要でした。エンジニアが直接コードを書いて、プログラムを変更していました。
一方、Checkout Extensibilityでは、主にアプリベースでのカスタマイズに移行します。

詳しい説明は公式のヘルプページをご覧ください。

【参考】Shopifyヘルプページ – Checkout Extensibilityのアップグレードガイド

公式ヘルプに記載の通り、2023年にShopifyは「checkout.liquid」の廃止をアナウンスしました。
対象のストアは、2024年8月13日の期限までにCheckout Extensibilityに移行する必要があります。

必要なアップグレードの期限

2024年8月13日:情報ページ、配送ページ、決済ページをアップグレードする期限。
2025年8月28日:スクリプトタグと追加スクリプトを使用するアプリなど、サンキューページと注文状況ページをアップグレードする期限。

2024年8月13日の期限までに情報ページ、配送ページ、決済ページのアップグレードを完了していない場合、ショップにどのような影響が及ぶかについて詳しくは、「2024年8月13日に期限に合わなかった場合の影響」を参照してください。

【引用元】Shopifyヘルプページ – Checkout Extensibilityのアップグレードガイド

Shopifyとしては、Checkout Extensibilityに移行することで、決済のセキュリティを高める狙いがあります。
公式ヘルプページには、「世界的に規制が刻々と変化する中、Shopifyでは、Checkout Extensibilityと比べて安全性の低いcheckout.liquidへの対応を停止します。」との記載もあります。

 

Shopify PlusプランのストアはCheckout Extensibilityに移行しましょう

対象のストアは、2024年8月13日の期限までにCheckout Extensibilityに移行する必要があります。
期限までに対応ができない場合、いくつかの問題が発生します。

2024年8月14日から、Shopifyでは、情報ページ、配送ページ、決済ページのcheckout.liquidへの対応を完全に終了するための処理を開始します。アップグレードしていないショップには以下の影響が発生します。

・Checkout.liquidのカスタマイズのロック:Shopifyでは、情報ページ、配送ページ、決済ページ上のcheckout.liquidカスタマイズを更新または修正するためのカスタマーサポートを提供しなくなります。カスタマイズはロックされ編集できなくなります。期限後の旧式コードの使用は、ショップの自己責任となります。

・決済方法の変更のロック:チェックアウトでの決済サービスの追加、編集、削除ができなくなります。

・注文のリスク指標の無効化:チェックアウト時にサンドボックス化されていないコードが実行されると、正確なリスク評価が行えないため、管理画面で新しい注文に対する不正注文インジケーターや推奨が表示されなくなります。

・Shopifyペイメントの支払いの遅延:注文のリスクが高いとみなされるため、取引の処理から支払いまでに最大5日間かかる場合があります。

【引用元】Shopifyヘルプページ – Checkout Extensibilityのアップグレードガイド

また、2025年1月6日以降は、checkout.liquidを継続使用しているストアに対して、カスタマイズ内容を消去するアップデートが適用されます。

2025年1月6日以降、Shopifyでは、checkout.liquidを継続使用しているチェックアウトの自動アップグレードを開始します (メールで30日前に通知されます)。これにより以下の影響があります。

・情報ページ、配送ページ、決済ページはデフォルトの状態に戻り、すべてのcheckout.liquidカスタマイズは失われます。
・ストアフロントでは、上記のカスタマイズが消去された状態でチェックアウトを引き続き処理します。
・オンラインストアのテーマエディタで定義されたブランド設定は、デフォルトのチェックアウトに自動で適用されますが、.liquidで行われた視覚的なカスタマイズや関連するJavaScriptファイルとCSSのカスタムファイルは読み込まれません。

【引用元】Shopifyヘルプページ – Checkout Extensibilityのアップグレードガイド

さらに、2025年8月28日までには、「サンキューページ」と「注文状況ページ」をCheckout Extensibilityにアップグレードする必要があります。

2025年8月28日までに、Plusマーチャントは、サンキューページと注文状況ページのcheckout.liquidをCheckout Extensibilityにアップグレードする必要があります。これには、サンキューページと注文状況ページ上のスクリプトタグを使用するアプリを代用アプリに更新して、追加スクリプトを、チェックアウトUI拡張機能を使用するアプリやShopifyピクセルに変更することが含まれます。Shopifyスクリプトも2025年8月28日に停止されますが、それまではCheckout Extensibilityと併用できます。スクリプトは、この日付までにShopify Functionsに変更する必要があります。

【引用元】Shopifyヘルプページ – Checkout Extensibilityのアップグレードガイド

つまり、8月13日までにはチェックアウト関連のページをCheckout Extensibilityに移行する必要があり、2025年8月28日までにはチェックアウト後のページ(サンキューページと注文状況ページ)をCheckout Extensibilityに移行する必要があります。

2024年〜2025年にかけて、対象となるストアはCheckout Extensibilityへの移行を進めましょう。
自力で移行するのは極めて難しいため、構築パートナーに相談することをおすすめします。

 

まとめ

2024年6月25日の「Shopify Summer ‘24 Eiditon」では、新たに150種類以上の機能・製品アップデートがリリースされました。
今回は数ある新機能の中から以下について解説しました。

・Checkout Extensibilityの導入で配送先住所入力が強化

Shopifyの最新情報をキャッチアップして、自社の事業をグロースさせましょう。
なお、150種類以上のすべての機能・製品アップデートは以下より確認できます。

【参考】Shopify Editions | Summer ’24 はこちら