【Shopify Edition Summer ’24】関税表示&Managed Markets強化!越境ECに向けた新機能

今回はShopify Edition Summer ’24のアップデートの中から、グローバル販売(越境EC)をより促進することができるアップデートを2つご紹介します。

商品価格に初めから関税を表示

このアップデートを通じ、海外向け商品の価格表示にあらかじめ関税や消費税を含んでおけるようになりました。お客様が欲しい商品をカートに入れて決済フローを進めていくなかで、最終的に予期せぬ追加料金が表示される、といったことがなくなります。

総額をあらかじめ知ることができるようになり、お客様の離脱を防ぐことができます。

[これまでの価格表示]

[アップデートされた価格表示]

メリット

透明性の向上・コンバージョン率の向上:

商品価格にはじめから全ての費用が含まれていることで、追加料金に対する不安がなくなります。お客様が安心して商品を購入できるようになり、コンバージョン率が上がり(カート放棄率が下がり)ます。

海外から商品を購入しようとされているお客様にとって、価格の透明性が高まることで信頼感が向上します。

運営業務の効率化:

 店舗を運営される方々にとっても、関税や消費税の計算の自動化は業務の効率化につながります。

どんなストアにおすすめの機能?

国際的に商品を販売する店舗:

多くの国々に商品を発送する場合、この機能は特に便利です。各国の関税や消費税を事前に含めることで価格の透明性が高まり、お客様の購入意欲をより一層喚起します。

一貫した価格情報を提供したい店舗:

予期せぬ追加料金がないため、顧客満足度が向上します。

ショッピング体験を向上させたい店舗:

お客様がスムーズに商品を購入できるようになり、ストアの全体的なショッピング体験が向上します。

地域別販売制限について

Managed Markets」の機能追加を通じ、特定の地域で販売が制限されている商品を自動的に認識し、その理由を通知することができるようになります。各国の規制に違反することなく、スムーズな販売活動が可能になります。

メリット

コンプライアンスの強化:

グローバルに商品を販売するためには、各国の法律や規制を遵守することが重要です。この機能を通じて各国の規制に準拠した商品販売が可能になり、法的リスクが軽減されます。

効率的な管理:

制限商品を管理画面で一目で確認できるため、業務の効率化が図れます。販売可能な商品を迅速に把握し、適切なマーケティング戦略を立てることができます。

顧客満足度の向上:

特定の地域で販売が制限されている商品が自動的にフィルタリングされ非表示となるため、お客様は安心して商品を購入でき、不快な体験を与えてしまうことがなくなります。

このようなストアにお勧め

多国籍市場をターゲットにする店舗:

グローバルに商品を販売する場合、この機能は不可欠です。各国の規制に準拠しながら販売活動を行うことで法的リスクを回避することができ、スムーズな運営が可能となります。

商品ラインナップが多岐にわたる店舗:

多くの商品を取り扱っている場合、各国の規制に応じて商品を個別に管理することが重要です。この複雑な課題に対して本機能を活用することで、販売制限に対応した効率的な運営が可能となります。

公開通知リクエスト

残念ながらこの2つの機能はまだ公開されていません。Shopify Edition Summer ’24で「アクセスをリクエスト」ボタンを押すと表示されるポップアップ画面でメールアドレスを登録しておくことで、通知を受けることができます。

まとめ

今回はShopify Edition Summer ’24のアップデートの中から、グローバル販売(越境EC)をより促進することができるアップデートを2つご紹介しました。

ハックルベリーが運営するサイト「EC Magazine」の中の専門カテゴリ「Shopify I/O」では、Editions Summer ’24のその他の新機能や日常的に行われているアップデートの速報、ハックルベリーのエンジニア・ECコンサルタント・カスタマーサクセス・プロダクトマネージャー陣によるShopifyアプリ解説・運営に関するノウハウなども発信しています。ぜひあわせてご覧ください!

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