オンラインショップを始めようと考えている方にとって、適切なECプラットフォームの選択は非常に重要です。本記事では、人気の高い3つのECプラットフォーム、Shopify、STORES、BASEについて徹底比較します。
Shopify・STORES・BASEってどんなプラットフォーム?
Shopify
Shopify(https://www.shopify.com/jp)
Shopifyは、カナダ発の世界的に有名なECプラットフォームです。グローバル展開を視野に入れたビジネスに最適で、豊富な機能とアプリで高度なカスタマイズが可能です。24時間365日のサポート体制も整っていて、大規模なオンラインストアの構築に適しています。
Basic | Shopify | Advanced | Plus | |
---|---|---|---|---|
月額料金(月払い) | 4,850円 | 13,500円 | 58,500円 | $2,300(3年契約) |
月額料金(年払い) | 3,650円 | 10,100円 | 44,000円 | |
カード手数料 1. 日本のクレカ/JCB 2.海外カード/Amex |
3.55% 3.9% |
3.4% 3.85% |
3.25% 3.8% |
2.9% 3.75% |
追加可能なスタッフアカウント | 0 | 5 | 15 | 無制限 |
STORES
STORES(https://stores.jp/)
STORESは、誰でも手軽に本格的なネットショップを開設することができるプラットフォームです。シンプルで使いやすいインターフェースが魅力的で、日本市場に特化した機能とデザインも特徴です。日本の主要SNSとの連携が容易で、中小規模ビジネスに適しています。
フリープラン | ベーシックプラン | |
月額料金 | 0円 | 2,980円 |
決済手数料 | 5.5% | 3.6% |
BASE
BASE(https://thebase.com/)
BASEは、個人や小規模事業者向けに特化した日本のECプラットフォームです。ショップ開設の簡単さが特徴で、充実した無料プランを提供しています。スマートフォンアプリでの管理が容易なため、個人や小規模事業者に最適です。
スタンダードプラン | グロースプラン | |
月額料金 | 0円 | 16,580円 |
決済手数料 1. クレカ/コンビニ決済/銀行振込 2.Amazon Pay/PayPal |
3.6% + 40円4.6% + 40円 | 2.9%3.9% |
Shopify・STORES・BASEを項目ごとに徹底比較!
<費用面>
Shopify | STORES | BASE | |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 3,650円~ | 0円 / 2,980円 | 0円 |
取引手数料 | 0円 (Shopifyペイメント利用) |
0円 | 3.0% |
決済手数料 | 3.25~3.9% | 5.5% / 3.6% | 3.6%~4.6% (+40円) |
振込手数料 | 0円 (Shopifyペイメント利用) |
200円 (手動入金/売上10万円未満) |
250円 |
入金サイクル | 金曜日に入金 | 月末締め、翌月支払い | 振込申請から10営業日 |
<機能面>
サイト制作機能
Shopify | STORES | BASE | |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
商品写真登録数 | 250枚 | 15枚 / 30枚 (プランによる) |
20枚 |
テンプレ数 | 無料:14 有料:204 |
48種類 | 無料:22種類 有料:102種類 |
HTML・CSS編集 | 〇 | × | 〇 |
独自ドメイン | 〇 | △ (有料プランのみ) |
〇 |
SSL対応・証明書 | 〇 | 〇 | 〇 |
決済方法
Shopify | STORES | BASE | |
クレジットカード | ・VISA
・American Express ・JCB ・MasterCard ・Diners Club ・Discover |
・VISA
・American Express ・JCB ・MasterCard ・Diners Club |
・VISA
・American Express ・JCB ・MasterCard |
コンビニ決済 | ・セブンイレブン
・ローソン ・ファミリーマート ・デイリーヤマザキ ・ミニストップ ・セイコーマート |
・ローソン
・ファミリーマート ・デイリーヤマザキ ・ミニストップ ・セイコーマート |
・ローソン
・ファミリーマート ・ミニストップ ・セイコーマート |
スマホ決済 | ・PayPay
・d払い ・au PAY ・メルペイ |
・PayPay | ・d払い
・au PAY |
後払い決済 | ・NP払い
・Paidy ・後払い.com |
・Paidy | ・あと払い(Pay ID) |
オンライン決済 | ・Apple Pay
・Google Pay ・Shop Pay ・PayPal ・Amazon Pay |
・PayPal
・Amazon Pay ・楽天ペイ |
・PayPal
・Amazon Pay |
銀行振込 | 〇 | 〇 | 〇 |
販促機能
Shopify | STORES | BASE | |
メルマガ配信 | 〇 | 〇 | 〇 |
クーポン | 〇 | 〇 | 〇 |
かご落ち対策 | 〇 | × | 〇(リマインドメール) |
集客機能
Shopify | STORES | BASE | |
SNS連携 | ・Facebook
・X ・LINE ・Pnterest |
・Facebook
・X |
|
ブログ機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
SEO対策 | タイトル、メタディスクリプションの編集
画像alt属性 sitemap.xmlファイル、robts.txtファイル、canonical URLタグの自動生成 |
トップページや検索キーワードの設定
画像alt属性 sitemap.xmlファイルの自動生成 |
商品数、商品写真、商品名、商品説明の設定 |
Web広告 | ・Google広告
・Facebook広告 ・Yahoo!広告 ・Instagram広告 |
・Google広告 | ・Google広告
・Facebook広告 ・Yahoo!広告 ・Instagram広告 ・LINE広告 |
海外対応
Shopify | STORES | BASE | |
対応言語 | 19か国語 | 英語のみ | 英語のみ |
通貨 | 17種類 | × | 34種類 |
海外配送 | 〇 | 〇 | 〇 |
プラットフォームを活用してECサイトを構築しよう!
ECサイト構築の流れ
ECサイト構築の流れは、どのプラットフォームを選んでも、基本的な流れは同じですが、各ステップでの作業の詳細や難易度が異なる場合があります。
①プラットフォームの選択
ニーズや予算、技術力に合わせて適切なプラットフォームを選択します。各プラットフォームの特徴や利用料金、サポート体制などを比較検討します。
②アカウント作成
選択したプラットフォームで必要な個人情報や企業情報を入力し、アカウントを作成します。
③基本情報の設定
ショップ名、ロゴ、連絡先情報などの基本的な情報を設定します。この段階で、利用規約やプライバシーポリシーなどの法的文書を準備する必要があります。
④デザインのカスタマイズ
プラットフォームが提供するテンプレートの中から好みのデザインを選択します。色やフォント、レイアウトをカスタマイズして、ブランドイメージに合わせます。
⑤商品登録
名称、価格、説明、画像などの商品情報を登録し、カテゴリーや在庫管理の設定を行います。
⑥決済方法の設定
クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済など、提供する決済方法を選択します。それぞれの手数料や設定方法を確認し、適切に設定を行います。
⑦配送設定
配送方法や地域別の送料、配送日時などの詳細設定を必要に応じて行います。
⑧ページ作成
トップページ、商品一覧ページ、お問い合わせページなど、必要なページを作成します。
⑨テスト注文
実際の購入フローを確認するためにテスト注文を行います。決済、在庫管理、メール通知などの機能が正常に動作するかを確認します。
⑩ローンチ準備
最終的なチェックリストを作成し、すべての機能やコンテンツを確認します。マーケティング戦略やローンチ後の集客計画の準備もこの段階でしておく必要があります。
⑪公開
ECサイトを一般公開します。ソーシャルメディアやその他の宣伝チャネルを通じての告知をします。
あなたに最適なカートは?Shopify or STORES or BASE
Shopifyが適している場合
- グローバル展開を視野に入れている
- 高度なカスタマイズと拡張性を求めている
- 大規模なオンラインストアを運営したい
- 技術的なサポートを重視している
STORESが適している場合
- 日本市場に特化したい
- 使いやすさとシンプルさを重視している
- 中小規模のビジネスを展開している
- 日本の主要SNSとの連携を重視している
BASEが適している場合
- 個人や小規模事業者である
- 最小限の初期コストでスタートしたい
- スマートフォンでの管理を重視している
- 手軽さと簡単さを最優先している
まとめ
ECサイト構築には様々な選択肢がありますが、自社のニーズや目標、リソースに合わせて最適なプラットフォームを選択することが重要です。Shopify、STORES、BASEはそれぞれ特徴があり、ターゲット市場、技術力、予算、拡張性の要求などによって最適な選択が変わってきます。また、ECサイトの構築は一度で完了するものではなく、継続的な改善と最適化が必要です。定期的にサイトのパフォーマンスを分析し、顧客フィードバックを活用して、常に改善を図ることが成功へのカギとなります。