Shopifyの無料で使えるSSL設定方法を解説！安心安全なECサイトを作ろう

ECサイトを運営する上で、顧客の信頼を得ることは非常に重要です。その信頼を築く上で欠かせないのがSSLによるセキュリティ対策です。この記事では、SSLに関する基礎的な情報と、Shopifyでの設定方法について説明します。

SSLの基礎知識：ECサイトのセキュリティを支える技術

SSLとは？

SSLは、Secure Sockets Layerの略で、インターネット上でやり取りする情報を暗号化して送受信するための仕組みのことです。SSLを導入することで、ウェブサイトのURLが「http://」から「https://」に変わり、多くのブラウザでは鍵マークが表示されます。これにより、ユーザーはそのサイトが安全であることを視覚的に確認できます。現在は、SSLの後継技術である、TLS（Transport Layer Security）が主に使われていますが、一般的にはSSLと呼ばれることが多いです。

なぜSSLが必要なのか

SSLの導入は、現代のECサイトの運営においてとても重要です。SSLが必要とされる理由はいくつかあります。

• データの暗号化

ECサイトでは、商品の購入や配送に必要な個人情報を扱います。名前や住所、電話番号、クレジットカード番号などの機密データが第三者に傍受されたり、改ざんされたりするリスクを減らすためにもSSLの導入が欠かせません。

• 信頼性の向上

SSLを導入することで、ブラウザのアドレス部分に鍵マークが表示されます。サイトの安全性を視覚的に示すことができ、顧客に安心感を与えられます。これによりECサイト自体の信頼性向上にもつながります。

• SEO対策

Googleなどのサーチエンジンは、ウェブサイトのセキュリティを重視しています。2014年以降、Googleでは検索ランキングの要素にSSL化したWebサイトを追加しているため、SSLを導入することでSEOめんでも優位に立つことができます。

• モバイル対応

近年、スマートフォンやタブレットからのオンラインしょっぴんがうが増加しているため、モバイルでのセキュリティも重要です。SSLが導入されていないサイトに警告を出すモバイルブラウザやアプリがあるため、ユーザーからの信頼を得るためにもSSLは不可欠といえます。

ShopifyのSSL設定のやり方

ShopifyのSSL設定

Shopifyで取得した独自ドメインストアの場合

Shopifyでは、ストアに追加されたすべてのドメインに対して、無料でTLS（SSL）証明書が自動的に発行されるため、ストア開設時からURLがhttpsで始まり、SSL化された状態になります。これにより、お客様が入力する個人情報やクレジットカード情報などを安全に保護することができます。

Shopify以外で取得した独自ドメインストアの場合

外部ドメインをShopifyで利用する場合、手動でのSSL化の必要はありませんが、ご利用のドメイン管理会社でAレコードおよびCNAMEレコードを変更してドメインをShopifyに向ける必要があります。

＜DNSレコード変更手順＞

①ドメイン管理サービスの管理画面にログイン

②対象となるドメインを選択し、DNS設定を編集

③AレコードとCNAMEレコードをShopifyに必要な設定に変更

　・Aレコード：23.227.38.65（ドメインルートのリクエストをShopifyに向けるため）

　・CNAMEレコード：shop.myshopify.com（サブドメインをShopifyに向けるため）

④設定が反映されるまで待機

＜Shopify側でのドメイン追加＞

DNS設定が完了したらShopifyの管理画面に移動して外部ドメインを追加します。

①Shopifyの管理画面にログイン

②設定メニューに移動して、ドメインをクリック

③外部ドメイン接続を先手櫛、取得した独自ドメインを入力

④DNS設定が正しく行われていれば、Shopifyがドメインを検出し、自動的に接続が完了

＜SSLの発行と自動SSL化＞

Shopifyは、外部ドメインの接続が確認されると、自動的にSSL証明書を発行します。通常、SSL証明書の発行は数時間から48時間以内に完了します。

SSL証明書が正しく発行されているかどうかは、Shopify管理画面の「ドメイン」セクションで確認できます。有効になるとドメインのステータスが「保護されています」と表示され、安全な接続が可能になります。

ShopifyのSSLのよくある質問

48時間経過しても使用不可のエラーが表示されるときの対処法は？

参考：Shopifyヘルプページ（https://help.shopify.com/ja/manual/domains/managing-domains/secure-connections）

改善されない場合はShopifyサポートに問い合わせましょう。

SSL証明書の更新はどうすればいい？

ShopifyではTLS（SSL）証明書の発行や更新はすべて自動的に行われるため、手動での手続きの必要はありません。

SS設定後の表示速度はどうなる？

以前は、SSL化すると通信速度が遅くなるという認識がありました。しかし現在では、http/2などのプロトコルの登場により、適切な設定を行うことで、通信速度の高速化に繋がるケースもあります。

まとめ

Shopifyを利用することで、専門知識がなくても簡単にSSLを設定し、安全なECサイトを構築することができます。SSL化は、顧客の個人情報保護に繋がり、信頼性の向上だけでなく、SEO対策にも効果的です。ECサイトのセキュリティ対策を徹底し、顧客に最高のショッピング体験を提供しましょう。