2025年5月21日に Shopify Edition Summer ’25 が開催されました。
150以上のアップデートが公開され、Shopifyはより進化したECプラットフォームとなりました。
あまりに多すぎるアップデートに、
・アップデートが多すぎてついていけない
・誰か分かりやすく解説してほしい
と思っている方も多いのではないのでしょうか?
そこで本記事では、Eiditonsで発表された数あるアップデートのうち、以下の6つを取り上げて解説します。
・新アプリ「Knowledge Base」の登場
・ShopifyのAI「Sidekick」が進化
・SHOPアプリが進化
・Shopify カタログのリリース(開発者向け)
・ストアフロントMCPのリリース(開発者向け)
Shopify Edition Summer ’25の一覧はこちらをご覧ください。
https://www.shopify.com/jp/editions/summer2025
①新しいテーマ基盤「Horizon」の登場
Editionsのタイトルにもなっている新しいテーマ基盤、「Horizon」が発表されました。
AIによるブロック生成や、柔軟なレイアウトに対応できる「カスタムセクション」などの機能が搭載されている革新的なストア構築フレームワークです。
デザイナーやエンジニアが不在でも、ノーコードで高いコンバージョン率を実現するオンラインストアを作成できます。
Horizonには、「Tinker」「Vessel」「Fabric」などの10種類のデザインプリセットが用意されています。
公式テーマストアから無料でダウンロードできるのでぜひ体験してみてください。
公式テーマストア – Horizonのテーマ
https://themes.shopify.com/collections/horizon-themes
【関連記事】新しいストアテーマ「Horizon」を徹底解説!
https://ec.huckleberry-inc.com/archives/9510
②新アプリ「Knowledge Base」の登場
・公式アプリストアはこちら
https://apps.shopify.com/shopify-knowledge-base?locale=ja
「Knowledge Base」を使うことでAI向けのSEO対策を行うことができます。
自社サイトのポリシーや店舗情報に基づいてAI向けのFAQを自動生成し、AI経由の質問に回答できるようにしてくれます。
このアプリはすでに公開されていますが、日本語対応はまだされていません。
なお、Shopify公式ブログでは次のように解説されています。
This new app gives you both insight and influence over how your brand is represented in AI shopping chats. Knowledge Base automatically generates AI-readable FAQs based on your store’s policies and settings to answer shopper questions—like when a shopper using AI asks about your return policy before buying a product they’re eyeing. You can customize those answers, and add FAQs of your own. You’ll also see what real shoppers are asking about your brand, giving you valuable insights you can use to refine your messaging. Try Knowledge Base in the Shopify App Store.
この新しいアプリ「Knowledge Base」は、AIショッピングチャットにおけるブランドの見え方を把握・コントロールできるツールです。
ストアに設定されているポリシーや情報をもとに、AIが理解できる形式のFAQ(よくある質問)を自動生成し、たとえば「この商品の返品はできますか?」といったAI経由の質問にも対応できるようになります。
生成された回答は自由に編集・カスタマイズでき、自分でFAQを追加することも可能です。
さらに、実際の買い物客がどんな質問をしているかを可視化できるため、顧客の関心やニーズを把握しながら、より効果的な商品説明や接客につなげることができます。引用元:https://www.shopify.com/blog/expanding-your-ai-horizons-summer-edition-25
③ShopifyのAI「Sidekick」が進化
ShopifyのAIアシスタント「Sidekick」が進化しました。
公式では「Sidekickを単なる支援ツールから欠かせないビジネスパートナーへと進化させる」と謳っています。
・マルチステップ推論機能の強化により複雑な課題解決が可能に
・20もの言語に対応
・プロンプトを入力して画像を生成可能
商品コピーの作成、コレクションの整理、決済方法の設定など、ストア立ち上げ時に必要な必須作業についてもSidekickのサポートを受けることができるようになります。
進化した「Sidekick」の詳細は以下の動画で解説されています。
https://youtu.be/CbaBfHpCR6Y?feature=shared
【関連記事】ShopifyのAI「Sidekick」が進化!
https://ec.huckleberry-inc.com/archives/9546
④SHOPアプリが進化
ホームフィードのおすすめ機能が進化し、よりパーソナライズドされたおすすめ商品が表示されるようになります。また、ストアとShopアプリが同期され、オンラインストアの商品詳細ページのカラーやバリアント選択がそのままShopアプリに反映できるようになりました。
ユーザーのお気に入り機能も進化しました。
保存したアイテムをコレクションとして整理し、他の人と共有することができます。
【関連記事】Shopアプリのアップデートまとめ
https://ec.huckleberry-inc.com/archives/9571
⑤Shopify カタログのリリース(開発者向け)
今後提供予定の「Shopify カタログ」を活用することで、Shopifyを利用する数百万のストアの商品データを検索できるアプリやAIエージェントを構築できます。
Editionsのデモ画面では、オーストラリア旅行向けの日焼け止めを探しているユーザーの質問に対し、対話型AIが世界中のショップの日焼け止めの中からおすすめを紹介し、そのままカート投入している様子が公開されています。
⑥ストアフロントMCPのリリース(開発者向け)
・Shopify開発者向けヘルプページ
https://shopify.dev/docs/apps/build/storefront-mcp
ストアフロントMCPを活用することで、ストア独自のAIショッピングエージェントを構築できるようになります。
商品の検索、ブランドに関する質問への回答、カート追加、チェックアウトの開始などをサポートする自社専用のAIです。
まとめ
本記事では、Shopify Edition Summer ’25 で発表された数あるアップデートのうち、以下の6つを取り上げて解説しました。
・新しいテーマ基盤「Horizon」の登場
・新アプリ「Knowledge Base」の登場
・ShopifyのAI「Sidekick」が進化
・SHOPアプリが進化
・Shopify カタログのリリース(開発者向け)
・ストアフロントMCPのリリース(開発者向け)
今回発表されたアップデートは150以上。
他にも面白い新機能が公開されていますので、興味のある方はぜひEditionsのページをご覧ください。
・Shopify Editions 25年夏
https://www.shopify.com/jp/editions/summer2025
・Shopify Editions 25年夏の関連記事一覧はこちら
https://ec.huckleberry-inc.com/archives/tag/shopify-edition-summer-25