2025年12月10日に Shopify Editions 26 冬が公開されました。
150以上のアップデートが公開され、Shopifyはより進化したECプラットフォームとなりました。
今回のテーマは「Renaissance」。Editionsのタイトルロゴで、Ren”ai”ssance の ”ai” が強調されているように、Shopify x AI の進化に焦点を当てたアップデートでした。
注目すべきはSidekickの進化ですが、それ以外にも重要な新機能や改善がたくさんあります。
そこで本記事では、今回発表されたB2B機能の中からShopify Collectiveに焦点を当てて解説します。
Shopify Collectiveとは?
Shopify Collectiveとは、世界中にあるShopifyのストア同士が提携し、在庫リスクなしに互いの商品を販売し合えるドロップシッピング機能です。今まで日本のストアでは利用できませんでしたが、2025年の夏頃より日本でも利用できるようになりました。
小売業者は、Shopifyを使用しているサプライヤーから商品を自社のストアにインポートして販売ができます。サプライヤーの商品の売上に応じてコミッションを得ることができるので、ここが収益化のポイントです。
商品が売れた場合は、サプライヤー(商品の供給元)が直接顧客へ配送します。ドロップシッピングの仕組みを使っているため、小売業者は在庫を抱えることなく商品ラインナップの拡大ができます。
逆にサプライヤー(商品の供給元)にとっては、小売業者に自社のブランドを見つけてもらうことで、簡単に販路を拡大できます。
Shopifyマーチャントは、小売業者にもなれるしサプライヤーにもなれます。Shopifyというひとつのプラットフォームを通じたこのエコシステムの構築でお互いにWin-Winな関係になれるということですね。
Shopify Collectiveが日本に対応(2025年の夏頃より)
Shopify Collectiveがグローバルで利用可能に
Shopify Collectiveを使用して、管理画面から直接他のShopifyブランドを仕入れて販売できるようになりました。新たに35か国でご利用いただけます。
https://www.shopify.com/jp/editions/winter2026#b2b
いままで、Shopify Collectiveは主にアメリカが対象でしたが、2025年夏頃より日本でも展開が可能になりました。Editionsのページにも日本での提供開始を表すかのように、日本の国旗をラベルした商品カードが掲載されています。
Shopify – Shopify Collective
https://www.shopify.com/jp/collective
前述の通り、Shopifyマーチャントは小売業者にもなれるしサプライヤーにもなれます。それぞれでアプリが分かれているので、希望したい方を選びましょう。もちろん両方やることも可能です。
小売業者向けのアプリは以下です。
残念ですがアプリは日本語に対応していません。
Shopifyアプリストア – Shopify Collective
https://apps.shopify.com/collective?locale=ja
サプライヤー向けのアプリは以下です。
残念ですが、こちらも日本語に対応していません。
Shopifyアプリストア – Shopify Collective: Supplier
https://apps.shopify.com/collective-supplier?locale=ja
ためしに小売業者側のアプリをインストールしてみました。インストールが完了すると以下のような画面が表示されます。「開始する」を押して進みます。
すると提携可能なストアおよび商品の一覧が表示されます。ここから小売業者として販売したいブランドを選択できます。
Shopify Collectiveを利用するには、以下の利用基準を満たす必要があります。ただ、どれもストアを運営する上では当たり前の要件なので労せずにクリアできるはずです。
- Shopifyのプランが有効である
- 請求先住所がサポート対象の国または地域に設定されている
- ストア通貨がサポート対象の通貨に設定されている
- Shopify ペイメントアカウントの設定が完了しており、支払い用の銀行口座が連携されている
- 支払い用の銀行口座の通貨がストア通貨と同じである
- 本人確認が完了し、ストアが私たちの信頼、安全性、不正注文に関するポリシーに準拠している
サプライヤー側から小売業者の検索が可能に
サプライヤー側から小売業者の検索が可能になりました。これにより、自分たちのブランドを扱ってくれそうな相性の良い小売業者をサプライヤーの側から探してアプローチすることができるようになります。
小売事業者は以下のカテゴリに分類されて整理されています。この名から自社のプロダクト・ブランド・世界観にマッチする小売業者を探しましょう。
- ファッション&アパレル
- ホーム&リビング
- ヘルス&ビューティー
- 食品、飲料、タバコ
- アート、メディア、クリエイティブ
- 電化製品&光学機器
まとめ
本記事では、Shopify Editions 26 冬で発表された数あるアップデートのうち、Shopify Collectiveについて解説しました。
Shopifyマーチャントは、小売業者にもなれるしサプライヤーにもなれます。Shopifyというひとつのプラットフォームを通じたこのエコシステムの構築でお互いにWin-Winな関係になれるということですね。EC事業者のさらなる可能性が広がったアップデートだと思います。
今回発表されたアップデートは150以上。
他にも面白い新機能が公開されていますので、興味のある方はぜひEditionsのページをご覧ください。
・Shopify Editions 26 冬
https://www.shopify.com/jp/editions/winter2026
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https://ec.huckleberry-inc.com/archives/tag/shopify-edition-winter-26