2025年12月10日に Shopify Editions 26 冬が公開されました。
150以上のアップデートが公開され、Shopifyはより進化したECプラットフォームとなりました。
今回のテーマは「Renaissance」。
Editionsのタイトルロゴで、Ren”ai”ssance の ”ai” が強調されているように、Shopify x AI の進化に焦点を当てたアップデートでした。
注目すべきはSidekickの進化ですが、それ以外にも重要な新機能や改善がたくさんあります。
そこで本記事では、マーケティング機能の注目すべきアップデートを解説します。
①「Shopify Product Network」で他のストアの商品を自社サイトに掲載可能に(アメリカのみ)

Shopifyアプリストア – Shopify Product Network
https://apps.shopify.com/product-network?locale=ja
※本機能はアメリカのみで利用可能となっています。上記のアプリストアにアクセスしても「このアプリはあなたのストアと互換性がありません。Shopify Product Networkは、アメリカ合衆国にビジネスの住所があるストアとのみ互換性があります。」と表示されます。
Shopify Product Network とは、あなたのストアに他のShopifyストアの商品を表示し、品揃えを瞬時に拡張できる仕組みです。日本ではサービス提供がなくアメリカのみでの展開です。他ストアの商品が買われた場合、売上に応じたコミッション(手数料)を得ることができます。
Shopifyの公式YouTubeに解説動画があるので貼っておきます。
2分程度の短い動画ですが、Shopify Product Network についての概要を理解できます。
Shopify Product Network を見ると、「1ストア=1サイト」で終わらせないというShopifyの意思を感じることができます。ある種、Amazonのような巨大マーケットプレイスへの対抗を意識しているようにも思えますね。Shopify全体で商品が流通するエコシステムが作られようとしています。
②Shopify MessagingがSMSマーケティングに対応(一部の国と地域のみ)

Shopifyアプリストア – Shopify Messaging
https://apps.shopify.com/shopify-messaging
Shopify Messaging(旧Shopifyメール)は、公式が提供するメルマガアプリです。毎月10,000通まで無料でメールを送信でき、それ以降は1,000通/月につき1米ドルからで利用可能です。この価格は類似サービスに比べてもかなり安く、使い勝手のいいアプリです。
そんな Shopify Messaging で、SMSマーケティングキャンペーンが作成できるようになりました。従来の「メールマーケティング」に加えて、テキストメッセージ(SMS)を使ったキャンペーンの作成・スケジュール・送信・効果追跡まで Shopify 内で完結できます。
しかし、、、
日本はまだ、Shopify MessagingのSMS対応国に含まれていません。この記事を書いている時点での対応国は、オーストリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、イタリア、ルクセンブルク、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、イギリス、アメリカのみです。
現状、日本でSMSマーケティングをするには、KlaviyoやOmnisendを使う必要があります。どちらも超有名なアプリで、多くの日本のマーチャントが使用しています。
Shopifyアプリストア – Klaviyo: Email Marketing & SMS
https://apps.shopify.com/klaviyo-email-marketing?locale=ja
Shopifyアプリストア – Omnisend Email Marketing & SMS
https://apps.shopify.com/omnisend?locale=ja
③メールのセクションに動的なレコメンドエリアを設置

Shopify Messaging を使って送るメールテンプレートに、動的な商品セクションを追加できるようになりました。もちろん従来のように静的に商品を選択することもできます。オンラインストアにあるすべての商品を対象に、「売れている順」で商品を掲載したり、特定のコレクションの中で「新着順」で商品を掲載したりすることができるようになりました。これにより、メール作成の工数も低減されます。
④顧客セグメントのテンプレート検索の改善

Shopifyの顧客管理画面で利用できる顧客セグメントのテンプレートが探しやすくなりました。このテンプレートにはデフォルトで以下のようなものが用意されています。
- 最近、1回の注文で多額を支払ったお客様
- 特定の国のお客様
- 一定期間内に特定の商品を購入したお客様
- 特定の月に誕生日を迎える顧客
- 特定のコレクションを閲覧したことはあるが、注文をしたことがないお客様
テンプレートの数は数十以上あるので、ユーザーは目的の顧客セグメントを簡単に絞り込むことができます。今回のアップデートでこのテンプレートの閲覧・検索・絞り込みがとてもやりやすくなりました。
まとめ
本記事では、Shopify Editions 26 冬で発表された数あるアップデートのうち、マーケティング機能の注目アップデートについて解説しました。
Shopify Product Network を見ると、「1ストア=1サイト」で終わらせないというShopifyの意思を感じることができます。Shopify全体で商品が流通するエコシステムが作られようとしていますね。
今回発表されたアップデートは150以上。
他にも面白い新機能が公開されていますので、興味のある方はぜひEditionsのページをご覧ください。
・Shopify Editions 26 冬
https://www.shopify.com/jp/editions/winter2026
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https://ec.huckleberry-inc.com/archives/tag/shopify-edition-winter-26
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