Shopifyは、世界最大のシェアを誇るECプラットフォームです。優れたデザイン性と柔軟な機能性で近年注目を浴びていますが、Shopifyの導入を検討中の方であれば、料金や手数料が気になるところでしょう。
国内でもShopifyを導入しているショップは増加傾向にあります。効率良くECサイトを運営していくためには、低コストでの運営が不可欠です。
そこで今回は、Shopifyの決済手数料や月額料金について解説します。
Shopifyの料金体系と特徴
Shopifyでは、どのプランを利用しても初期費用がかかりません。月額固定制のプランには、Lite、ベーシック、スタンダード、プレミアムプラン、Shopify Plusの5つがあります。
Lite
Shopify Liteは、既存のウェブサイトやブログ、ソーシャルメディアに簡単にEC機能を追加できるサービスです。月額9ドルの手頃な価格で、商品の販売やクレジット決済が可能になり、小規模事業者や副業を始める方に最適です。チャットサポートを通じた顧客対応も特徴で、初心者でも直感的に操作できるユーザーフレンドリーなインターフェイスを提供しています。Shopify Liteは、手軽にオンライン販売を始めたい方にとって、コストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。
ベーシック
ベーシックは、Shopifyの少額プランです。ECサイト構築に必要最低限の機能を備えたプランは、小規模事業主の方や個人でネットショップをされている方におすすめです。
スタンダード
ベーシックプランに、プロフェッショナルレポート機能が搭載されたプランです。中規模事業者に向いており、顧客数の変化やリピーターの販売分析ができます。売上が増えてきた方にもおすすめのプランです。
プレミアムプラン
大規模チームでECサイトを運営する方におすすめなのが、プレミアムプランです。プレミアムプランでは、Shopifyのプランで提供している全ての機能が利用できます。スタンダードよりも高度なレポート作成ができるため、マーケティングを強化したい場合にも最適です。
Shopify Plus
Shopify Plusは、上記3つの通常プラン以上に、大量の受注を行うECサイトに向けたプランです。プレミアムプラン同様にすべての機能が利用できるうえ、チェックアウトのカスタマイズ化やワークフローの自動化など、Shopify Plusにしかない機能が多数追加されています。
なお、Shopifyのプラン変更はいつでも可能です。事業規模や販売経路の拡大にあわせて、プランを柔軟に移行していけるでしょう。
Shopifyの決済手数料について
ECサイト運営者は、加入したプランの月額料金と決済手数料の合計を毎月shopifyに支払います。Shopifyにおける各プランの月額料金と決済手数料は、以下のとおりです。
【Shopifyの月額料金と決済手数料】
ベーシック | スタンダード | プレミアムプラン | Shopify Plus | |
月額料金 | 29 USドル(約2,990円) | 79 USドル(約8,100円) | 299 USドル(約30,800円) | 2,000 USドル(約206,100円) |
国内発行カード | 3.40% | 3.30% | 3.25% | 3.15% |
海外発行のカード/AMEX | 3.90% | 3.85% | 3.80% | 3.75% |
Shopifyペイメント以外の決済サービスを使用する場合の追加料金 | 2% | 1% | 0.50% | 0.15% |
決済手数料は、加入するプランによって料金が変動し、上位プランになるに従って手数料が低くなる仕組みです。たとえばベーシックプラン加入時、買い物客が国内発行カードで決済した場合には、購買価格の3.4%を手数料としてShopifyに支払います。
また、Shopifyの決済サービス利用にかかる取引手数料は無料です。
ただし、Shopifyが提供している決済サービス「Shopifyペイメント」以外の決済サービスを利用した場合には、加入プランに応じて手数料が発生します。
外部決済サービス
Shopify以外のECカートとの比較
ECカートを選ぶ際に最も気になるのは、やはり支払う料金ではないでしょうか。特に、Shopify、BASE、STORESの三つのプラットフォームは人気がありますが、料金体系にはそれぞれ特徴があります。ここでは、決済手数料を中心に比較し、各プラットフォームの違いを明確にしていきます。
▼Shopify
決済手数料:2.4%
月額料金:$29~
▼BASE
決済手数料:3.6%
月額料金:無料
▼STORES
決済手数料:3.6%(月額料金 2,980円)
決済手数料:5%(月額料金 0円)
まずShopifyですが、基本プランでの決済手数料は2.4%からとなっています。また、月額料金が最低でも$29からとなっており、大きなビジネスを展開する方に適しています。
(URL: https://www.shopify.jp/pricing)
次にBASEですが、こちらは決済手数料が3.6%とShopifyよりも高めです。しかし、BASEの最大の魅力は月額料金が無料であること。初期費用を抑えたい方や、小規模で運営を始めたい方におすすめです。(URL: https://thebase.in/)
最後にSTORESですが、決済手数料は3.5%とBASEとほぼ同様です。月額料金は無料プランの他にも、機能が拡張された有料プランが用意されており、ビジネスの成長に合わせて選べる柔軟性が魅力です。(URL: https://stores.jp/)
このように、各ECカートは料金だけでなく、提供されるサービスや機能にも違いがあります。自身のビジネスモデルや予算に合わせて、最適なプラットフォームを選ぶことが重要です。
Shopifyと連携する外部決済サービス
外部決済サービスの詳細と手数料
外部決済サービスを利用する際、特に注意すべき点の一つが決済手数料です。これは、サービスを通じて売上が発生するたびに発生する費用であり、ビジネスの利益に直接影響します。クレジットカード決済を例にとると、手数料は決済額に応じたパーセンテージで計算されるのが一般的ですが、サービスプロバイダーによってその率は異なります。
例えば、Shopify ペイメントを利用した場合、以下のようなプランが存在します。
・Basic プラン: 決済手数料は3.55 – 3.9%
・Standard プラン: 決済手数料は3.4 – 3.85%
・Premium プラン: 決済手数料は3.25 – 3.8%
詳細な手数料については、Shopifyの公式サイト(https://www.shopify.com/jp/pricing)にて確認することができます。
Shopify ペイメント以外の決済サービス
Shopify ペイメント以外の決済サービスとしては、以下のような主要な5つのサービスが挙げられます。
1. PayPal
– 決済手数料: 国内取引で3.6%+40円、国際取引で4.1%+固定料金
– URL: https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/merchant-fees
2. Square
– 決済手数料: 3.25%(タップ、スワイプ、またはチップでの決済)
– URL: https://squareup.com/jp/ja/townsquare/square-pricing-guide
3. Stripe
– 決済手数料: 3.6%+30円(国内カード)、4.0%+30円(国際カード)
– URL: https://stripe.com/jp/pricing
4. Amazon Pay
– 決済手数料: 4.0%+40円
– URL: https://pay.amazon.co.jp/help/202030010
5. LINE Pay
– 決済手数料: 3.24%(LINE Pay加盟店の場合)
– URL: https://pay.line.me/jp/merchants/fee
これらのサービスを利用する際の注意事項としては、まず手数料率だけでなく、固定料金の有無や返金時の対応、さらには為替変動による影響を考慮する必要があります。また、月間の取引量によっては、サービスプロバイダーと交渉して手数料率の見直しを行うことも可能です。重要なのは、自社のビジネスモデルに最適な決済サービスを選択し、コストとサービスのバランスを適切に保つことです。
まとめ
Shopifyは、初期費用なしの月額固定制のプランを導入しています。3つの通常プランに加えて、最上位プランのShopify Plusもあるため、ECサイトの規模やチーム人数によって料金プランが選べます。
Shopifyペイメントなら取引手数料が無料であるため、コストを抑えて、効率良くサイトを運営できるでしょう。入金サイクルが早く、キャッシュフローが管理しやすい点もメリットです。
Shopifyでは14日間無料トライアルも実施しているので、興味がある方はぜひ利用してみてください。