2024年6月25日、Shopifyより「Shopify Summer ‘24 Eiditon」が発表されました。
新たに150種類以上の機能・製品アップデートがリリースされ、Shopifyはより進化したECプラットフォームとなりました。
あまりに多すぎるアップデートに、
「アップデートが多すぎてついていけない」
「誰か分かりやすく解説してほしい」
と思っている方も多いのではないのでしょうか?
そこで本記事では、Eiditonで発表された以下の新機能について、分かりやすく解説します。
- Shopでログインをあらゆる場所に配置可能
- 商品タグの機能が強化(商品分類が強化)
- 画像による絞り込み検索
- COMBINED LISTINGSが利用可能に(Shopify Plusプランのみ)
①Shopでログインをあらゆる場所に配置可能
Shopのログイン機能をあらゆる場所に配置できるようになりました。
Shopは、Shopify公式が提供しているアプリです。
配送の追跡、新しいストアの発見、Shop Payによる決済、ログイン機能などが搭載されています。
Shopは商品の配送先と配達を追跡するアプリで、お客様はiOSデバイス、Androidデバイス、およびウェブ上で利用できます。お客様は、Shopアプリを使用してパッケージを追跡することや、新しいストアや商品を見つけること、Shop Payを利用して購入することができます。また、ブランドへのお客様のエンゲージメントも高まります。お客様がShop Payの分割払いを利用している場合は、Shopアプリを使用して決済を管理することもできます。
このようにShopは、ユーザーの購買体験を向上させるアプリです。
今回、このShopのログイン機能が強化され、ログインフォームをあらゆる場所に設置できるようになりました。
「Shopify Summer ‘24 Eiditon」のデモを見ると、ストアフロントにポップアップでログインフォームが表示されていることが分かります。
デモ画面の「Continue as Stella(ステラとしてログインする)」を押すと、ステータスがログイン済みに変わります。
画面下部に、「Signed in as stella@●●●.com(ステラとしてログイン中)」と表示され、ヘッダーのログインアイコンもアバターに変わりました。
Shopでログインすると、Shop Payで自動的に保存された配送情報と請求情報を使用してワンタップでチェックアウトができます。
進化したShopを利用して、ストアでの購買体験を向上させましょう。
②商品タグの機能が強化(商品分類が強化)
商品タグの機能が強化されました。
それにより、より高度な商品分類が可能となるようです。
海外のShopifyブログに本機能と思われる情報が載っていたので紹介します。
画像を見る限り、「Category Metafield」という項目に、商品属性タグやカラータグを設定していることが分かります。
【参考サイト】Introducing Shopify’s Standard Product Taxonomy – Shopify Blog
上記の画像を日本語訳したものはこちら。
記事の中には、実際に「Category Metafield」を編集しているスクリーンショットもありました。
画像が粗いのですが、この新機能の場所は、商品管理画面の「バリエーション」と「メタフィールド」の間のようですね。
※画像が粗いのは元からです。
上記の画像をよくみると、従来「Metafield(メタフィールド)」と表示されていた箇所が、「Product Metafield」に変わっていることが分かります。
「Category Metafield」の登場に伴い、従来の「Metafield」の名称が変わるのですね。
ちょっとまだ情報が少ない「Category Metafield」ですが、商品分類の大きな助けになってくれそうです。
商品情報に適切なタグ・属性を付与することがサイトの検索性の向上に繋がります。
新機能を使いこなしていきましょう。
③画像による絞り込み検索
Shopify公式が提供するアプリである「Search & Discovery」を使って、ロゴやアイコンなどの画像をもとに商品の絞り込みができるようになります。
【参考】Shopify Search & Discovery – Shopify公式ヘルプ
「Shopify Summer ‘24 Eiditon」のデモでは、照明器具を画像付きアイコンでフィルターしている様子が表示されています。
TABLE LAMP、PENDANT、FLOOR LAMPとテキストで表示されるよりも、画像がある方が遥かに分かりやすいですね。
なお「Search & Discovery」は、2022年7月25日にリリースされたShopify公式が提供するアプリです。
このアプリが登場したおかげで、ストアに絞り込み機能が簡単に導入できるようになりました。
検索や絞り込み機能で有名なアプリですが、実は関連商品の設定もできます。
主な機能は次の通りです。
・複数のカテゴリーで絞り込み検索ができるよう、絞り込みをカスタマイズします。
・同義語のグループを作り、商品説明と買い物客が使う検索ワードを一致させます。
・「商品の検索順位引き上げ」を使用すると、検索結果で強調したい商品を表示できます。
・商品詳細ページに関連商品と付加的な商品を追加します。
・分析機能を活用し、ストアの検索とストアに行き着くまでの行動を把握します。
「Search & Discovery」は、月額利用料が0円で使えるShopify公式アプリです。
導入すればストアの検索性を大幅に改善できます。
機能アップデートがあったこのタイミングで、ぜひ導入しましょう。
【アプリのインストールはこちら】Shopify Search & Discovery – Shopify公式アプリストア
④COMBINED LISTINGSが利用可能に(Shopify Plusプランのみ)
Shopify Plusプラン限定で、COMBINED LISTINGSが利用可能になります。
利用料金も高額で、月額$2,500 USD〜(※)となっています。
※2024年6月28日時点。1年契約プランの場合の金額。
COMBINED LISTINGSで実現できることは以下です。
- 各バリエーションごとに複数の画像を登録できる
- 各バリエーションごとに商品説明を登録できる
COMBINED LISTINGSはアプリでの提供となっており、ページはすでに公開されています。
【参考】Shopify Combined Listings – Shopify アプリストア
いままでもShopifyではバリエーションに画像を設定することはできましたが、登録できる枚数は1枚だけでした。
商品詳細ページのオプションでカラーが選択された時、メイン画像がそのカラーと紐づいた画像に切り替わる機能が搭載されていました。
商品バリエーションへの画像の追加
商品バリエーションに画像を追加して、お客様が各商品バリエーションを表示できるようにします。デバイスから新しい画像を追加したり、既存の商品画像から選択したりすることができます。商品バリエーションは、3Dモデルやビデオなど、他のタイプのメディアには対応していません。各商品バリエーションに追加できる画像は1点のみです。
それが今回、ひとつのバリエーションに対して複数の画像を登録できるようになりました。
「Shopify Summer ‘24 Eiditon」のデモでは、ソファを例に紹介されています。
以下は公式のデモ画像です。
グリーンを選択した時には、画像4枚がグリーンに切り替わり・・・
ブルーを選択した時には、画像4枚がブルーに切り替わり・・・
ホワイトを選択した時には、画像4枚がホワイトに切り替わっていることが分かります。
また、それぞれのバリエーションには画像だけではなく、
- タイトル
- メタディスクリプション(説明文)
- 独自のURL
も設定できます。
※アプリのダウンロードページでは、画像・タイトル・メタディスクリプション(説明文)が設定可能なことを確認できる。
※同様に、バリエーションごとに独自のURLスラッグを設定できることも確認できる。
COMBINED LISTINGSを導入することで、商品詳細での表現の幅が格段に広がりますね。
特にアパレルや家具などのバリエーション展開が多いストアには効果的です。
ただ、このアプリはShopify Plusプラン限定です。
月額が$2,500 USD〜の最上位プランのストアしか利用できないのでご注意ください。
まとめ
2024年6月25日の「Shopify Summer ‘24 Eiditon」では、新たに150種類以上の機能・製品アップデートがリリースされました。
今回は数ある新機能の中からストアを強化するアップデートに絞り、以下の機能を紹介しました。
②商品タグの機能が強化(商品分類が強化)
③画像による絞り込み検索
④COMBINED LISTINGSが利用可能に(Shopify Plusプランのみ)
いずれも自社のストアの可能性を大きく引き上げてくれるアップデートです。
Shopifyの最新情報をキャッチアップして、自社の事業をグロースさせましょう。
なお、150種類以上のすべての機能・製品アップデートは以下より確認できます。
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