この記事では、定期購買アプリを利用した定期商品の値上げ時の対応方法について、既存契約への適用有無に焦点を当てて解説します。
はじめに:この記事は次のような方におすすめです
- Shopifyで定期商品の値上げを検討している事業者の方
- 既存契約者に対して値上げを適用するかどうか迷っている方
- 定期商品を提供しており、価格変更の際に必要な手順を知りたい方
値上げ時の対応方法
定期商品の値上げを行う際、既存の契約に新価格を適用するかどうかによって対応方法が異なります。
大きく分けて以下の2つのケースがあります:
- 既存契約には適用させず、新規契約のみに新価格を適用する場合
- 既存契約を含むすべての契約に新価格を適用する場合
それぞれのケースについて、具体的な手順を見ていきましょう。
既存契約には適用させない場合
この方法のメリットは以下の通りです。
- 顧客の信頼度アップ:長年の利用に感謝の気持ちを示せます。
- 解約を防ぐ:急な値上げによる顧客離れを避けられます。
具体的な設定手順:
- Shopify管理画面「商品管理」にて商品の価格を変更します。
この変更は既存契約には反映されず、新規契約のみに適用されます。
ただし、以下の場合は注意が必要です。
- 回数指定割引を使用しているプラン
- お客様側での周期変更を可能としている場合
※回数割引適用時や周期変更時には最新の商品価格が参照される仕様のため、上記の対応を行わないと新価格が予期せず適用されてしまう可能性があります。
そのため、これらの場合は、以下の対応方法になります。
- 改定後の金額の商品を新たに作成する
- 新たにプラングループを作成し、上記商品をプラングループに紐づける
- 商品管理画面にて、現在の商品(価格改定予定のもの)のステータスを「下書き」にする
既存契約にも適用させる場合
この方法のメリットは以下の通りです。
- すぐに売上アップ:全ての顧客から新しい価格で収入が得られます。
- 管理が楽:1つの価格で全ての顧客を扱えます。
具体的な設定手順:
- Shopify管理画面「商品管理」にて商品の価格を変更します。
- 定期購買アプリ管理画面「一般設定」>「商品データを更新する」機能にて「商品金額」の更新を行います。
これにより、既存契約、新規契約ともに変更後の価格が適用されます。
まとめ
この記事では、定期購買アプリを使った値上げ方法を説明しました。既存顧客にも適用するか、新規顧客のみにするか、それぞれのやり方と注意点についても紹介しています。
既存顧客をそのままにすると信頼を維持できる一方、全員に値上げすれば売上増が期待できますが、しっかり説明が必要です。
どちらを選ぶにしても、自社の状況をよく考え、慎重に進めましょう!
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