インターネットショッピングの普及に伴い、様々な特徴を持つECサイトが登場しています。本記事では、ECサイトの種類、そして日本国内の大手通販サイトの特徴を徹底比較します。さらに、EC業界の今後の展望についても解説していきます。
ECサイトの違いは?
ECサイトにはいくつかの形態があります。それぞれ異なる特徴を持ち、使い方や戦略も異なります。今回は構築方法と販売方法に分けて紹介していきます。
ECサイトの種類【構築方法】
ECサイトの構築方法は大きく分けて、2つのタイプがあります。それぞれの特徴、メリットデメリットを詳しく見ていきましょう。
①自社ECサイト
自社ECサイトとは、企業や個人が独自に運営するオンラインショップのことです。自社でサイトの設計や運営を行うため、自由度が高く、ブランドイメージの強化に最適です。
メリット
- ブランド独自の世界観を演出できる
- 収益のすべてが自社に還元される
- 顧客データを直接管理できる
デメリット
- 初期費用と運営コストが高い
- サイトへの集客が課題となりやすい
例
ユニクロ公式オンラインストア(https://www.uniqlo.com/jp/ja/)
無印良品公式オンラインストア(https://www.muji.com/jp/ja/store)
②ショッピングモール型ECサイト
ショッピングモール型ECサイトとは、複数の出店者が商品を販売できるプラットフォームのことです。モール型のECサイトの中でも、簡易的なショップページのみで商品をメインにしているものと、本格的なショップページを設けているものがあります。
メリット
- 低コストで出店できる
- 大規模な集客力がある
- プラットフォームが提供しているツールや機能を利用できる
デメリット
- 手数料がかかる
- 競合が多いためブランドの差別化が難しい
- プラットフォームのルールに従う必要がある
例
楽天市場(https://www.rakuten.co.jp/)
アマゾンジャパン(https://www.amazon.co.jp/)
ECサイトの種類【販売方法】
①単品型
単品型とは、1つの商品や限定商品に焦点を当てて販売する方法です。特定の商品を集中的にプロモーションし、短期間での販売に適しています。幅広い商品に適用することができます。
例:家電、衣類、書籍
②定期販売型
定期販売型は、商品を一定期間ごとに自動で配送するサブスクリプションモデルです。顧客との長期的な関係構築が可能で、継続的な収益が見込めます。
例:化粧品の定期コース、食材宅配サービス
③越境型
越境型とは、国内だけでなく海外の消費者に対しても商品を販売するECモデルのことです。クロスボーダーECとも呼ばれ、国際的な市場にアプローチすることで売り上げを拡大させることができます。
例:化粧品、衣類、食品
④ダウンロード型
ダウンロード型は、デジタルコンテンツをオンラインで販売する方法です。無形の商品であるため、発送や在庫の管理の必要がありません。
例:ソフトウェア、電子書籍、音楽ストリーミングサービス
⑤マルチチャネル型
マルチチャネル型は、オンラインストア、実店舗、SNSなど、複数のチャネルで商品を販売する方法です。顧客は好きな場所で購入でき、利便性が高いのが特徴です。
例:衣類、コスメ、食品
注目の大手通販サイト売上高ランキングTOP5
第1位 楽天市場:約66兆円
楽天市場は、数百万の商品を扱う日本最大級のオンラインショッピングモールです。出店数が多く、幅広い商品カテゴリが魅力的で、楽天ポイント制度や独自のキャンペーンを行っています。楽天エコシステムと呼ばれる、楽天ポイントや楽天カードなどの関連サービスとの連携が、顧客ロイヤリティ向上に貢献しています。
第2位 アマゾンジャパン:約3.6兆円
アマゾンジャパンは、グローバル企業の強みを活かし、日本市場でも急速に成長を続けています。アマゾンジャパンは、スピード感ある配送と豊富な商品ラインナップが特徴です。プライム会員向けの特典や、AIによるレコメンド機能が強みで、幅広いカテゴリーの商品をそろえています。
第3位 Yahoo!ショッピング:約2.2兆円
Yahoo!ショッピングは、PayPayとの連携や、無料会員でもポイント還元が受けられるなどの特徴があります。また、豊富な検索オプションにより、ユーザーはほしい商品を素早く見つけることができます。
第4位 ZOZOTOWN:約4000億円
ZOZOTOWNは、ファッションサイトとして知られていて、国内売上高ランキング4位に位置しています。ZOZOTOWNの強みとしては、独自の計測技術を活用したサイズ提案機能です。ZOZOSUITやZOZOMATなどの革新的なサービスにより、若年層を中心に強い支持を得ています。
第5位 auPAYマーケット:約3000億円
au PAYマーケットは通信キャリアとの連携を活かしていて、au経済圏との連携や通信キャリアと連動したポイント還元システムが特徴で、顧客基盤の拡大に成功しています。また、実店舗との連携も強化していて、オンラインとオフラインの融合を図っています。
今後のEC業界はどうなるのか
国内EC業界の市場規模と今後の展望
画像:経済産業省
令和4年度の日本国内の市場規模は、22,7兆円に拡大しています。スマートフォンの普及によるネットショッピングの増加やキャッシュレス決済の浸透、新型コロナウィルスの影響の夜非接触型購買行動の定着などが要因と考えられ、今後も成長が見込まれています。
世界のEC業界の動向
画像:経済産業省
世界的に見ても、EC市場は拡大傾向にあります。モバイルショッピングの普及や越境ECも成長しており、EC化率も増加すると見込まれています。企業は顧客体験の向上や環境配慮を重視し、競争力を高めていく必要がありそうです。
まとめ
今回は、ECサイトの種類や特徴について解説し、日本国内の大手通販サイトランキングを紹介しました。楽天市場やアマゾンジャパンなどの大手通販サイトは、独自のサービスや機能を提供することで差別化を図り、顧客獲得に努めています。
EC業界は今後も成長が見込まれ、新しい技術やサービスで買い物がさらに便利になるでしょう。企業は市場の変化に合わせて戦略を立て、消費者のニーズにこたえる必要があります。
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