2025年12月10日に Shopify Editions 26 冬が公開されました。
150以上のアップデートが公開され、Shopifyはより進化したECプラットフォームとなりました。
今回のテーマは「Renaissance」。
Editionsのタイトルロゴで、Ren”ai”ssance の ”ai” が強調されているように、Shopify x AI の進化に焦点を当てたアップデートでした。
注目すべきはSidekickの進化ですが、それ以外にも重要な新機能や改善がたくさんあります。
そこで本記事では、サイト運営(オンラインストア、管理画面等)の注目すべきアップデートを解説します。
①Shopify Rollouts

Rolloutsは、オンラインストアの実験・検証・最適化を行うことができる機能です。
本機能により、ストアの変更のスケジューリングやABテストなどを簡単に行うことができます。Shopifyの公式ヘルプによると、Rolloutsによって次のようなことが実現できます。
- 季節ごとの更新、セール、キャンペーンを事前に準備し、特定の時間に開始されるようにスケジュール設定をする
- ABテストを企画しユーザーにとっての最適なサイト構成の手助けをする
- テーマを複製せずに公開済みのテーマの下書きを直接編集しテストを実行する
つまり、変更を下書きしてすぐに適用せずに特定の日時に変更をスケジュールしたり、テストを実行して変更のパフォーマンスが現在のテーマよりも優れているかどうかを比較したりできます。
なお、本機能は早期アクセス段階にあり、特定のストアでのみ利用可能です。
②Shopify SimGymアプリ

SimGymは、オンラインストアでのお客様の行動をシミュレートできるShopifyアプリです。
SimGymが作成するAIユーザーは、本物のお客様のようにストアを閲覧し、本物のお客様のように商品をカートに入れて購入します。そしてその結果をフィードバックしてくれます。このシミュレートによって、ストアの変更がパフォーマンスに与える影響を公開前に確認できるようになります。
何かストアに大きな変更を加える前にSimGymを使うことで、「変更したけど前の方がよかった・・・」というリスクを回避できます。このSimGymですが、まだ本格的に使うことができません。アプリをインストールすると「ウェイトリストに登録」と案内されるので、興味のある方は登録しておきましょう。
③Sell on WordPressでShopifyの商品をWordPressで販売可能に

Shopifyアプリストア – Sell on WordPress
https://apps.shopify.com/sell-on-wordpress?locale=ja
WordPress用のShopifyプラグイン
https://www.shopify.com/jp/sell-on-wordpress
公式のWordPress向けアプリが登場しました。
Shopify公式アプリ「Sell on WordPress」と、WordPressのShopifyプラグインを使用すると、WordPressサイトに商品やコレクションを表示し、Shopifyの管理画面で商品や注文を管理できます。
コンテンツマーケティングなどはWordPressで強化をしてECはShopifyで運営する。今回のアプリを使うことで、それぞれを統合して管理できます。ShopifyとWordPressの連携方法は過去にもありましたが、表示が重かったり、設定が複雑だったり、拡張性に課題があったりしました。今回公式アプリが登場したことで使い勝手が一気に上がりました。
④新テーマ「Horizon」の大幅アップデート

Shopifyテーマストア – Horizon
https://themes.shopify.com/collections/horizon-themes?locale=ja
公式テーマストアのレビューでは、あまり評価の良くない新テーマ基盤「Horizon」。そのHorizonで250以上の改善アップデートが行われました。新しいアニメーションやサイトパフォーマンスの改善などが実現されています。
⑤商品バリエーションが2048まで拡張

Shopify Blog – More To Sell, Less To Manage: Introducing 2,048 Product Variants on Shopify
https://www.shopify.com/blog/2048-variants
1つの商品に登録できる商品のバリエーションが2048まで拡張されました。地味なアップデートですがマーチャントにとっては大きな変化だと思います。いままでの上限である100から大幅に増加しました。
サイズやカラー展開が多いアパレルECや、フルオーダーやセミオーダーの商品を扱っているマーチャントにとっては嬉しいアップデートです。例えばオーダー家具では、縦・横・高さ・色・素材・タイプなどさまざまな項目の掛け合わせでバリエーションが構成されます。今回のアップデートで、そうした複雑なバリエーション構成にも対応ができるようになりました。
まとめ
本記事では、Shopify Editions 26 冬で発表された数あるアップデートのうち、サイト運営(オンラインストア、管理画面等)に関する機能について解説しました。
今回発表されたアップデートは150以上。
他にも面白い新機能が公開されていますので、興味のある方はぜひEditionsのページをご覧ください。
・Shopify Editions 26 冬
https://www.shopify.com/jp/editions/winter2026
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https://ec.huckleberry-inc.com/archives/tag/shopify-edition-winter-26
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