Shopifyは、誰でも簡単にECサイトを作ることができる、ECプラットフォームのこと。現在、世界175ヶ国以上に展開し、100万以上の店舗に利用されています。
しかし、Shopifyは非常に自由度が高く、使いこなすのは容易ではありません。EC担当者のみなさんも、Shopifyを使いこなせず頭を抱えている方も多いのではないのでしょうか?
シリーズ【Shopify解体新書】は、そんなEC担当のみなさんにもっとShopifyのことを知ってもらい、Shopifyを使いこなしていただけるようにShopifyの機能や使い方について解説していきます。
第一回は「顧客タグ機能」について説明します。
顧客タグとは
顧客タグとは、お客様に関するメモのようなもの。例えば、購入頻度の高いお客様には「リピーター」タグ、他カートから移行したお客様には「既存会員」タグなど、任意のタグを自由につけることができます。
顧客タグを使うと顧客管理がしやすくなるので、スムーズにECサイトを運用できるようなります。
また、顧客タグは顧客管理のために使うものなので、お客様に表示されることはありません。
顧客タグの活用事例
では、顧客タグをどのように利用すれば有効活用できるのでしょうか?
タグによるグルーピングで顧客管理を効率化
顧客タグを使うと顧客管理がしやすくなります。
それは、タグによってお客様を『グルーピング』できるから。
お客様を「新規顧客」「リピーター」などグルーピングすることで、顧客情報が整理され、見つけたい顧客や、欲しい情報がすぐに見つかるようになります。
また、お客様の特徴に基づいてタグを付けておけば、自社ECサイト来てくれるお客様の傾向がわかります。そうすれば、マーケティング施策もより打ちやすくなりますよね。
また、一人のお客様に複数のタグを付けることも可能なので、購入頻度や居住地域など、様々な角度からグルーピングし、お客様の傾向を把握することも可能です。
顧客にタグを付与し、タグごとに施策を行う
顧客タグの活用方法としておそらく最も効果的なものが、「顧客の属性に応じて施策を変えられる」ということです。お客様の特徴に基づいてグルーピングすることで、顧客の属性に応じてディスカウントやキャンペーンの内容を変えることができるようになります。
これを使えば、特定のタグが付いたお客様にだけメールを送るというような使い方ができるので、
- 累計購入額が3万円以上のお客様には10%offクーポンを配布
- 初回購入のお客様には1,000円引きクーポンを配布する
ということが、顧客タグを使えば実現可能です。
顧客タグを使用する際の注意点
顧客タグを使用する際の注意点についても説明しておきます。顧客タグを使用する際は以下2点に注意してください。
1.他のタグと共有されない
まず1点目は、顧客タグは、他のタグを共有されないという点です。Shopifyでは顧客タグの他に商品や注文、ブログにもタグを付けることができます。ただ、これらのタグはそれぞれが独立しており、共有されていません。特に、顧客タグと注文タグは混同されがちなので注意してください。例えば、注文タグに「購入3回目」というタグを付けても、該当するお客様にタグが付くわけではありません。
2.作りすぎると管理しにくくなる
2点目は、顧客タグをつける数についてです。顧客タグは最大250個まで作ることができるのですが*、顧客タグを作りすぎると、かえって管理がしにくくなります。あくまで顧客管理のための顧客タグなので、必要な必要なタグだけを作るようにしましょう。
*Shopify Plusなら無制限にタグを付けることができます。
顧客タグの設定手順
顧客タグは以下の手順で設定することができます。(半)自動でタグ付けができるアプリも紹介するので、参考にしてみてください。
手動-1(お客様ごとに個別で設定)
- 管理画面の「顧客管理」を選択
- 任意のお客様を選択
- 詳細ページのタグのセクションでタグを追加(削除)
手動-2(複数のお客様に対して一括で設定)
- 管理画面の「顧客管理」を選択
- 任意のお客様をチェックボックスで選択
- 「その他の操作」>「タグを追加(削除)する」で設定
半自動
アプリ「Easy Tagging」を使えば、条件を指定することで半自動で顧客タグを設定することができます。月額$4.99よりご利用いただけます。
自動(サブスク会員のみ)
アプリ「定期購買」を使えば、サブスク会員に対しては自動で顧客タグが設定されます。
月額$49 + 取引手数料1%でご利用いただけます。テストモードは無料でご利用いただけるので、ぜひお試しください。
顧客タグでお客様に寄り添ったEC運営を
本記事では顧客タグについて説明してきました。
顧客タグを使ってお客様をグルーピングすることで、顧客管理に役立ちます。顧客の属性に応じて施策を変えるという活用法も紹介しました。
顧客タグは売上に直結しているようには見えないので、あまり注目されませんが、効率よくECを運用するには必要な機能です。
EC担当者はぜひ顧客タグを使ってみてください。
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