【食品】ジャンル別ECサイトの成功事例
食品系ECサイトにおける主な成功事例を4つご紹介します。
Oisix
自然食品の通販を行っているOisixは、入会金・年会費を無料にすることで使いやすくなっていることや、キャンペーンを積極的に行っている点に大きな特徴があります。
2023年5月時点で行っていたキャンペーンだと、初回限定で7,400円相当の食品が500円で購入できるという施策を行っていました。
入会を迷っているユーザーでも手を出しやすい導線になっており、身近な食品をお得に購入できる点も購買意欲をそそるのではないでしょうか。
また、Instagramが高い頻度で更新されているほか、クレヨンしんちゃんとコラボした広告がSNSでも話題になっており、認知度向上の施策にも力が入っています。
職人醤油
醤油専門のECサイト「職人醤油」は、トップページに醤油の基礎知識に関する情報が記載されています。
ユーザーにとっては、「どの醤油がなんの料理に合うか」というイメージがしやすいのではないでしょうか。
また、「効き醤油セット」をページの最上部に展開することで、いろいろな醤油を試してみたいという購買意欲にもつながるかもしれません。
醤油を活かしたレシピなどのコンテンツも充実しており、ECサイトでありながら「醤油専門メディア」としても確立しています。
おとりよせネット
お取り寄せギフトの老舗であるおとりよせネットでは、シーズンに合わせた特集コンテンツを積極的に公開している点が特徴です。
「父の日特集」や「お中元特集」などのコンテンツを展開することで、ユーザーが贈り物として最適な商品を選びやすくなるのではないでしょうか。
また、おとりよせネットでは「おとりよせ審査員」という制度も行っています。
おとりよせ審査員は、モニターに登録したユーザーが審査員として実際に商品を実食したレビューや評価を公開するというもの。
信頼度が一般の口コミと比べて格段に上がるため、他のユーザーが続けて購入しやすいという効果につながっています。
猿田彦珈琲
恵比寿発のコーヒーショップ「猿田彦珈琲」のECサイトにおける最大の特徴は、コーヒー1つ1つの味がわかりやすく言語化されている点にあります。
たとえば「デイカフェドリップバッグ」の商品紹介には、
“ミルクチョコレート、ブルーベリー
なめらかで優しい味わい。”
(引用:https://sarutahiko.jp/products/d25)
と、飲む前に味をイメージしやすく、また実際に飲んでみたくなるような記述がありました。
「おすすめのシーン」も丁寧に記載があり、コーヒーのある生活をイメージしやすい点も良いですね!
【アパレル】ジャンル別ECサイトの成功事例
アパレル系ECサイトにおける主な成功事例を4つご紹介します。
ユニクロ
ここ数年で最も成功したECサイトの1つであるユニクロ。
SNSや広告・アプリ・テレビCMなどを活用した「オムニチャネル戦略」を積極的に行ったことが成功の要因と言えるでしょう。
ほかにもチラシ広告や公式アプリでしか発行されないクーポンを展開したり、スタイリング画像を公開することで、ユーザーの購買意欲を高めています。
また、ECでしか取り扱わないサイズを展開することでも、差別化によって売上のアップにつながっていると考えられます。
ZOZOTOWN
アパレル系ECサイトの代表格であるZOZOTOWN。
気になる商品を見つけてからカートに入れるまでの導線がスムーズに作られている点が大きな特徴で、ユーザーが途中で離脱する可能性を低くしています。
また、ZOZOTOWNでおなじみの「ツケ払い」やコーディネートアプリ「WEAR」との併用は、ユーザーの購入ハードルを下げつつ、試着しなくても着用シーンをイメージしやすいための工夫といえますね。
ZOZOTOWNは専用の箱で届けられますが、箱の色が赤かったら無料になったり、白い箱の写真をSNS投稿するとポイントが当たるといったキャンペーンも、再購入につながる良い施策です。
FABRIC TOKYO
FABRIC TOKYOは、メンズオーダースーツの専門店です。
店舗で一度採寸し、EC上で自分に合ったサイズのオーダーメイドスーツが購入できるという画期的なスタイルが大きな特徴。
サイズ登録さえ終われば、スマートフォンだけで自分好みのスーツを作れるという簡単さは、オーダーメイドスーツの「高額で敷居が高いイメージ」をぐっと下げられた印象があります。
実際に利用した人のインタビュー記事も積極的に公開されているので、他のユーザーが安心感をもって購入しやすい導線になっているのも良いですね!
久米繊維
久米繊維は、東京都墨田区に本社を構えるTシャツメーカーの老舗です。
「カラーミーショップ」を通じてECサイトを運営しており、2022年には「カラーミーショップ大賞」優秀賞に輝いています。
カラーミーショップ大賞では売上も評価されるので、優秀賞として選ばれるというのは成功事例の1つといえるでしょう。
洗練されたサイトデザインに加え、画像やTシャツにまつわるメディアコンテンツが充実しており、ユーザーが商品をイメージしやすい設計となっている点が特徴です。
ギフトラッピングの案内も前面に出すことで、贈り物としての購買意欲にもつながっています。
【美容】ジャンル別ECサイトの成功事例
美容ジャンルのECサイトにおける成功事例としては、以下の2社があります。
@cosme shopping
コスメ・美容専門サイトとしては日本最大級の規模を誇る@cosmeのECサイトです。
@cosmeの最大の特徴は、商品に関する情報量の多さ・見やすさに加え、口コミが充実していることによる信頼度の高さにあるでしょう。
使い方も含めた化粧品情報に触れる機会を多く作っているので、ユーザーにとっては商品の想像がしやすくなっています。
また原宿や新宿、横浜などには実際に人気商品を試せる店舗を展開しているほか、Instagramのライブ配信も積極的に行われています。
ユーザーが途中離脱せず、認知から購入・使用するまでのストーリー設計をしっかり行って運営している良い例といえるでしょう。
資生堂「watashi+」
資生堂が運営するECサイト「ワタシプラス」。
中国の大手通販サイトと連携していることもあり、売上を徐々に伸ばしているECサイトの1つです。
ただ単純に「大手だから」という理由ではなく、しっかりとメディア化が行われており、化粧品に関するメディアコンテンツが充実している点が特徴です。
送料無料キャンペーンやQR決済が使える利便さも、ユーザーに優しいポイントとなっています。
成功事例の中でも、ECサイトを運営する正攻法で確実に売上を伸ばした良い例といえるかもしれません。
【家電・家具】ジャンル別ECサイトの成功事例
家電・家具系のECサイトでは、以下のような成功事例があります。
ヨドバシカメラ
ヨドバシカメラは、CMによる認知度の圧倒的な高さはもちろんですが、実店舗を積極的に活用した施策がEC成功の秘訣ともいえるでしょう。
ネットで注文したものを店頭で受け取れる仕組みや、最短2時間30分で商品が届くという「ヨドバシエクストリーム」など、お店に行かなくてもユーザーがすぐに商品を手に取りやすい工夫が行われています。
カタカナ
カタカナは、「カラーミーショップ大賞2022」で優秀賞に選ばれたECサイトの1つです。
全国各地の伝統工芸品や雑貨をセレクトしたショップで、自由が丘に店舗を構えています。
まるで店舗にいるかのような、丁寧に作られたサイトデザインが最大の特徴といえるでしょう。
それぞれの商品画像に統一感があり、ユーザーが商品をイメージしつつ、同じ店舗の中で比較しているような感覚になれる点が良いですね。
【その他】ジャンル別ECサイトの成功事例
上記で紹介したジャンル以外でも、以下のようなECサイトの成功事例があります。
sisam FAIR TRADE
京都に本店を構えるフェアトレード品の専門店「sisam」のECサイトで、「カラーミーショップ2022」ではなんと大賞に選ばれています。
ユーザーに対する工夫はもちろん、実店舗で使えるチケットを販売したことで、コロナ禍でも作り手に影響しないための施策も行われた点が高評価を集めたようです。
発展途上国の人々による衣服や雑貨・コーヒーなどを販売しており、フェアトレードに関するメディアコンテンツも積極的に展開。
手作りの作品を販売しているとあって、商品1つ1つの紹介ページでは実際に製作している風景などを記載し、丁寧にメディア化されている点が特徴的です。
サイト上でも商品を大切に取り扱っていることが伝わり、ユーザーの購買意欲にもつながっているかもしれませんね。
コメリ
ホームセンター「コメリ」が運営するECサイト「コメリ・ドットコム」です。
エアコンや庭作り・防災など、さまざまな特集コンテンツを展開しているのが特徴で、商品にまつわる詳しい知識を得ることができるようになっています。
エアコン特集では機能比較が簡単に行えるほか、網戸特集では網戸の購入方法がひと目でわかりやすく見られるなど、特集ページごとにさまざまな工夫やこだわりが感じられました。
また、商品ページでもひと目でわかる特徴や動画コンテンツ・レビューが充実している点も良いですね。
ユーザーが知識を得てすぐに購入しやすい導線が整っているので、ECサイトの「メディア化」に成功した良い例といえるでしょう。
北欧、暮らしの道具店
北欧のインテリア雑貨を扱う「北欧、暮らしの道具店」。
もともとはASPカートを使っていたものの、規模が拡大して自社構築に切り替えたという成功事例の1つです。
商品1つ1つのページがしっかりメディア化されており、買うつもりがない状態で見たユーザーでも、実際に使用したイメージが湧きやすいようなコンテンツになっています。
またアプリを活用した施策を積極的に展開している点も、成功要因の1つとして挙げられるでしょう。
「購入ページやコンテンツを行き来しやすい」とリピーターを中心に高評価を集めており、EC売上のうち約6割がアプリ経由になっているそうです。
石けん百貨
石けん百貨は、国内外の石鹸を取り扱っているECサイトの1つです。
姉妹サイトとして、石けんにまつわる基礎知識などのコンテンツを発信したメディアを展開。
メディア経由でユーザー商品に興味を持ってもらう施策を行っているのが大きな特徴といえます。
メディアのSEO対策によって成功した事例ではあるものの、ユーザー目線で使い勝手の良さや見やすさを重視することで、自然と検索エンジンの上位に来るようになったのですね。
成功したECサイトに共通するポイントは?
ECサイトの具体的な成功事例について紹介してきましたが、共通点としては以下のようなものがありました。
- 「メディア化」がしっかりできている
- ユーザーが商品を使ったときのイメージをしやすい
- 商品の認知ルートが充実している
ここからは、成功したECサイトの共通点について1つ1つ詳しく解説していきます。
「メディア化」がしっかりできている
成功したECサイトの多くは、「メディア化」がしっかりできていることにより売上につながっています。
メディア化とは、単なる商品の販売サイトとして運営するのではなく、情報発信の場として商品に関連したコンテンツを充実させることをいいます。
例えば定期的なブログの更新により、商品に関連する情報やトレンド・お役立ち情報などを発信することなどが挙げられるでしょう。
ほかにもSNSを活用した積極的な発信を行うことで、商品の魅力をよりいっそう伝えられ、ブランドの認知度向上や購買意欲を引き立てることにもつながります。
ユーザーが商品を使ったときのイメージをしやすい
成功したECサイトでは、ユーザーが商品を実際に使ったときのイメージをしやすくするような工夫がなされています。
商品の詳しい説明やスペックはもちろん、効果的な活用方法や実際に使用したときの動画などを積極的に取り入れるなどの方法が挙げられるでしょう。
実際に商品に出会ってから購入するまでのストーリー設計を行うことで、ユーザーの購買意欲を引き立てられるような施策が立てやすくなります。
商品の認知ルートが充実している
商品の認知ルートを充実させることも、ECサイトを成功させるためポイントの1つといえます。
InstagramやTwitterなどといったSNSで認知してもらうのはもちろん、リスティングなどの広告施策やECサイトのSEO対策、YouTubeなど、あらゆる手段を駆使して認知度を向上させることで、ユーザーが商品に出会う機会が多くなるでしょう。
失敗しないためのECサイト運営方法
これからECサイトを運営しようとしている人に向けて、具体的にはどのような施策をするべきかを解説していきます。
競合分析をしっかり行う
ECサイトを成功させるためには、まず競合分析が欠かせません。
競合他社のECサイトを分析し、強みや弱み、どのような戦略で運営しているのかを把握することで、自社サイトで行うべき施策が見えやすくなります。
例えば、商品ラインナップや価格設定、販売促進の施策、サイトのUXやUI、顧客対応などが挙げられます。
また、他社に寄せられた口コミをチェックすることでも、自社の課題や改善点を見つけることができるかもしれません。
競合分析をしっかりと行うことで、自社サイトの差別化や競争力の向上にもつながるので、とても大切なことといえます。
記事コンテンツを充実させる
ECサイトを「メディア化」させるには、商品の情報はもちろん、商品に関連するコンテンツを充実させることが重要です。
ユーザーが商品についてもっと知りたいと思う情報を提供することで、購買意欲を高めることにつながります。
商品の特徴や仕様を記載するだけではなく、商品にまつわるエピソードや基礎知識、他社製品との比較などのコンテンツなどが良いかもしれません。
口コミを集める
口コミ・レビューはECサイト運営において非常に重要な要素です。
多くのユーザーは購入する前に口コミやレビューを参考にするので、口コミが充実しているほど、他のユーザーの購買意欲や信頼度につながります。
口コミを集めるためには、レビュー依頼のメールや口コミ投稿のキャンペーンを積極的に実施するなどして、購入者へのアフターサービスやフォローアップを充実させるのが良いでしょう。
SNSで表示したり、商品サイトの見やすいところに口コミの一覧を設置することで、ユーザーが購入の参考にしやすくなります。
SNSやSEOを駆使して集客をしっかり行う
ECサイトに集客するためには、SNSやSEOの活用をしっかり行うようにしましょう。
認知度を高めるには、商品の魅力を積極的に伝えてフォロワーや閲覧数・再生回数を伸ばすことが重要です。
フォロワーの拡大やシェアの増加を図ることで、集客力を高めることにつながります。
また、Googleなどの検索エンジンで上位に来るよう、SEO対策もしっかり行う必要があります。
ユーザーの多くは商品の情報だけでなく、実際に使った人の口コミやレビューを求めています。
今日の検索エンジンはただ単にキーワードを使うだけでなく、実際に使った人の声を重視している傾向にあるので、ここでも口コミやレビュー集めがより大切になってきますね。
ユーザーにとって利便性の高い機能を取り入れる
ユーザーがサイトを利用しやすい環境を整えることも、購買意欲や顧客満足度の向上のために欠かせません。
例えばカテゴリの分類や検索機能が充実していること、また決済手段が充実していることや、口コミの見やすさなどが挙げられます。
また、返品・交換ポリシーやアフターサービスなど、購入者へのサポートを充実させることも大切といえるでしょう。
売上アップにつながるECサイトの施策例
他にも、ECサイトを成功させる秘訣としてさまざまな施策が考えられます。
もし初めてECサイトを運営するという人は、いきなり全ての施策を実践するのは難しいと思われるので、あくまで一例として参考にしてみてください。
送料無料などのキャンペーンを積極的に行う
ECサイトの売上をアップさせる施策の1つとして、キャンペーンを積極的に実施することが挙げられます。
例えば、○○円以上購入で送料無料!というキャンペーンを行ったとします。
ユーザーは送料を抑えるために複数の商品を購入するようになるので、結果的に売上の増加につながるでしょう。
また、特典(おまけ)などを付けることでも、ユーザーの購買意欲につながることがあるので、ぜひ参考にしてみてください。
メールマガジンの活用
メールマガジンの活用も、ECサイトの売上をアップさせるために重要なツールといえます。
顧客に対して定期的に新着商品・セール情報などをお知らせすることで、リピート購入につながるかもしれません。
もちろん、やみくもにメールマガジンを送ってしまってはかえってユーザーが離れてしまいます。
ユーザーを惹き付けるタイトルはもちろん、メールマガジン限定の特典や、クーポンなどの付加価値を付けるようにしましょう。
成功事例を分析して、「売れるECサイト」を作ろう!
売れるECサイトを作るには、まず他社がなにをやっているのかをしっかり分析することが大切です。
ただまねるだけではなく、大事なのはあくまで自分の商品を少しでも知ってもらい、また興味を持ってもらうこと。
商品を使ってもらうユーザー目線で分析し、ご自身のECサイトをぜひ成功に導いてあげてくださいね。
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