「Shopifyでできることを知りたい」「プランがいくつかあるが、できることに差がでるのか」「Shopifyに備わっている機能を一覧で確認したい」
世界一のシェアを誇り、日本でも人気の高いECプラットフォーム「Shopify」。いざ、ECサイトを開設しようと思っても機能がよくわからず、上記のような疑問が出てくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では
- Shopifyに搭載されている基本機能
- プランごとに利用できる機能
- アプリでの機能拡張
について、解説します。
これからShopifyを始めようと思っている方や検討する上でどんな機能があるのか気になっている方はぜひ参考にしてください。
Shopifyの基本機能一覧
Shopifyの基本的な機能は下記の3つに分かれています。
- フロント機能
- 管理機能
- 分析機能
各項目ごとに細分化された機能が搭載されています。順を追って解説します。
ちなみにShopifyブログのお知らせカテゴリの中に、お役立ちツールとして、機能一覧表が用意されています。
今後更新される可能性があるので、最新の機能一覧を確認したい場合はお知らせを確認しましょう。
ユーザーが直接触れるShopifyのフロント機能
まずはフロント機能について解説します。
フロント機能には、ECサイトを訪れたユーザーが実際に利用する際に触れる機能がまとまっています。
- 商品ページ
- カートとチェックアウトページ
- 顧客管理
- ブログ
- その他カスタマイズ
商品ページ
- 商品をカテゴリごとに表示
- 一覧ページのサムネイル表示設定
- セール価格の設定や在庫切れ設定
商品の表示や状況に関する設定をする機能が上記含めて16個あります。
商品ページ:16個の機能 | |||
商品一覧ページ | 商品サムネイル表示 | 一覧並び替え | 商品詳細ページ |
セール価格表示 | 商品タグ | 在庫切れ表示/非表示 | ユーザーレビュー |
商品お気に入り登録 | 数量セレクター | 販売元表示 | 画像ズーム |
ダイナミックチェックアウト | ソーシャル共有ボタン | カウントダウン | 再入荷通知 |
カートとチェックアウトページ
- カート内の商品・数量の確認変更や会員登録機能
- 決済方法の選択からカゴ落ち時のリマインドメール送信
商品カートやチェックアウトに関する機能が上記を含めた17個用意されています。
カートとチェックアウトページ:17個の機能 | |||
ショッピングカート | ゲスト購入 | 会員登録 | ニュースレター登録 |
複数配送 | 配送時間指定 | リアルタイム配送追跡 | 決済方法選択 |
注文処理 | ポイントを利用した商品購入 | 商品一覧からカートに追加 | カート内商品保持 |
かご落ち | クロスセル・アップセル | 注文メモ | ギフトラッピング |
チップオプション |
顧客管理
- 登録されたアカウントIDの情報の管理やユーザーによる顧客情報の編集
- ログインパスワードのリセット
- 複数のお届け先の登録・編集、注文の履歴や詳細確認
- 退会機能
など10個の機能が備わっています。
顧客管理:10個の機能 | |||
お客様アカウント(会員登録) | お客様アカウントへログイン | 顧客情報編集 | パスワードリセット |
注文履歴一覧表示 | 注文詳細確認 | サブスクリプション確認・編集 | 別のお届け先編集 |
お気に入り商品一覧 | 退会 |
ブログ
Shopifyストアにはブログの機能も備わっています。タグを使用しての記事のカテゴリ分け、サムネイルでの記事表示、記事の公開日の設定、コメント可否設定などブログに関する9つの機能があります。
ブログ:9つの機能 | |||
ブログ | 固定ページのフィードの埋め込み | タグ | サムネイル表示 |
ブログ記事の抜粋を表示 | メニューのカスタマイズ | 公開日設定 | コメント |
RSS |
その他カスタマイズ
その他のカスタマイズとして、おすすめ商品や新着情報の表示、商品検索、問い合わせやアンケートフォーム機能、予約、まとめ買いの割引など13の機能がまとめられています。
その他カスタマイズ:13個の機能 | |||
おすすめ商品表示 | 新着情報表示 | 告知バー設定 | 商品検索と絞り込み |
商品キーワード検索 | お問い合わせフォーム | アンケートフォーム | 予約販売 |
まとめ買い割引 | 「Powered by Shopify」の削除 | 表示言語変更 | チャット |
遷移速度改善 |
ECサイト運営のための管理機能
次に、サイト運営のための管理機能を見ていきましょう。
運営者がECサイトを管理、運営するための機能がまとめられています。
- ストアの情報やデザインなどの基本設定
- 商品管理
- 注文管理
- 顧客管理
- マーケティング機能
管理機能は非常に多岐に渡るため、一部抜粋して紹介します。
基本設定
- ストア名などのストア情報
- 返金ポリシー、利用規約、特定商取引法に基づく表記
ストアにまつわる情報や規約関連の設定が行える6つの機能があります。
基本設定:6つの機能 | |||
ビジネス設定 | 返金ポリシー | プライバシーポリシー | 利用規約 |
配送ポリシー | 特定商取引法に基づく表記 |
オンラインストア
- ストアのデザインテーマの選択やブログの設定
- 記事投稿、webページの作成
- ドメインの管理
などストアに関するデザイン関連の8つの機能が用意されています。
オンラインストア:8つの機能 | |||
テーマ設定 | ブログ | ページ追加/設定 | ページのSEO設定 |
テーマの翻訳 | メニュー設定 | ドメイン管理 | オンラインストア設定 |
販売チャネル
- FacebookやInstagramのようなSNS
- Amazon・楽天市場などのECモール
- 実店舗販売
さまざまな場所での販売を実現する11個の機能がまとめられています。
販売チャネル:11個の機能 | |||
Facebookショップ | Instagramの販売チャネル | Messenger | |
Amazon | 楽天市場 | Shopアプリ | Linkpop |
購入ボタン | 実店舗販売 | カスタムストアフロント |
商品管理
- 商品の追加や編集
- コピーの作成
- バリエーション・画像などの登録
- 仕入れ元の登録
- カートの上限設定
など商品に関する情報の管理のための29個の機能があります。
商品管理:29個の機能 | |||
商品追加 | 商品を複製する | 商品を編集する | 販売チャネルの商品在庫管理 |
タグの追加と削除 | SEO対策 | 商品のバーコード入力 | 商品のアーカイブ |
商品削除 | 商品のバリエーション登録 | 商品とバリエーションの一括変更 | 商品画像登録 |
商品ビデオ登録 | 商品3Dモデル登録 | 拡張現実(AR) | コレクション登録/編集 |
コレクションコンテンツ登録 | 自動コレクション | 販売チャネルでのコレクション管理 | インポートとエクスポート |
仕入れ商品の登録 | 仕入れ元(サプライヤー)の登録 | 仕入商品検索/一覧 | カートの上限を設定する |
ギフトカード登録と販売 | サブスクリプション | デジタル商品のダウンロードリンク設定 | デジタル商品の配送無効設定 |
メタフィールドの設定 |
在庫管理
- 在庫数の登録・編集や検索
- 在庫切れ商品表示・非表示の切り替え
- 在庫残数が少なくなった際の通知の受け取り
など在庫管理の機能が9つ備わっています。
在庫管理:9つの機能 | |||
在庫情報登録 | 在庫検索/一覧 | 在庫の追跡 | 在庫の履歴 |
在庫切れ商品の表示/非表示 | 在庫通知 | 在庫保管ロケーション間の在庫移動 | 在庫情報のCSV登録/出力 |
ABC在庫分析 |
決済方法
- ShopifyペイメントやAmazon Pay
- 携帯キャリア決済、銀行振込、後払い、
- サブスクリプション課金
など15種類の決済方法の設定・管理が可能です。
15種類の決済方法の設定・管理 | |||
Shopifyペイメント | Shop Pay | Pay Pal | Apple Pay |
Google Pay | Amazon Pay | コンビニ決済 | キャリア決済 |
代引き決済 | 銀行振込 | あと払い決済 | 暗号通貨 |
スマホ決済 | 多通貨販売 | サブスクリプション |
注文管理
- 受注情報の検索やCSV出力
- 出荷する商品の出荷日時
- 問い合わせ番号登録
- 商品発送についてのお知らせメール送信
- 不正な注文の解析
など注文に関する16個の機能が用意されています。
注文管理:16個の機能 | |||
受注情報検索/一覧 | 受注情報CSV出力 | 配送情報CSV出力 | 新規受注情報入力 |
出荷登録 | 受注情報編集 | 対応状況一括変更 | 出荷メール送信 |
問い合わせ番号(出荷伝票番号)入力 | 対応状況設定 | 各種メール送信 | 納品書PDF出力 |
ショップ用メモ登録 | 配達用メモ登録 | 後払い決済 | 不正解析 |
顧客管理
- 顧客の注文履歴やこれまでの累計の購入金額、
- 均注文金額の確認
- アカウント作成を促す設定
- 顧客のタグ付け
など顧客管理に関わる9つの機能があります。
顧客管理:9つの機能 | |||
お客様アカウント | アカウント作成依頼 | パスワードリセット | 顧客のタグ付け |
サブスクリプションの表示 | アカウント無効化 | インポートとエクスポート | 個人データ削除依頼 |
ロイヤリティプログラム |
マーケティング/販売促進
- メルマガ配信やSEO対策
- キャンペーンや紹介プログラム
- ポイントの設定
- 抽選によるクーポン提供
などマーケティングや販売促進に役立つ機能が15個用意されています。
マーケティング/販売促進:15個の機能 | |||
メールマーケティング | SEO改善 | カゴ落ちメールにディスカウント適用 | ポイント設定 |
Facebookマーケティング | Facebookピクセル | Googleショッピング | Google広告コンバージョントラッキング |
アフィリエイト | マーケティングキャンペーンの作成 | マーケティングのオートメーション | Shopcodes |
紹介プログラム | 検証キャンペーン | 抽選サポート |
運営時の指標を確認するためのShopifyストア分析機能
Shopifyに用意されているストア分析機能は、「ダッシュボード」「レポート」「ライブビュー」の3種類です。
ダッシュボード
ダッシュボードでは、オンラインストアの運営で重要な指標をまとめて確認できます。
ダッシュボードで確認できることとして、
- 総注文数
- 販売合計
- 平均注文金額
- ストアのコンバージョン率
- ストアアクセスに使用されたデバイスの種類
- SNS別のセッション数表示
- リピーター率
などがあります。
売上にどのような変化があるか、アクセスの多いデバイスやSNSを確認し、今後のマーケティング施策などに役立てられます。
レポート
Shopifyには12個のレポートがあります。
さまざまな指標確認ができる機能ですが、プランによって利用できるレポートに差があるため注意が必要です。
下記表にプランによって利用できるレポートをまとめています。
12個のレポート | スターター/ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Plus |
財務レポート | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
製品分析 | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
集客レポート | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
在庫レポート | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
行動レポート | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
マーケティングレポート | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
注文レポート | × | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
売上レポート | × | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
POS売上レポート | × | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
利益レポート | × | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
顧客管理レポート | × | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
カスタムレポート | × | × | ⚪️ | ⚪️ |
ライブビュー
ライブビューは、ユーザーがどのようにストアにアクセスするか、ストアを閲覧しているユーザー数などをリアルタイムで確認できる機能です。
- 現在の訪問者数
- 世界のどの地域からのアクセスが多いか
- 1日の売上や注文数、販売が1番多い商品の確認
- カートへの商品追加や購入などのユーザーの行動
などが確認できます。画面中央には地球儀が表示されており、ストアにアクセスしたユーザーの位置がわかります。
リアルタイム情報を役立て、キャンペーンなど戦略を練ることができます。
Shopifyの4つのプランと利用できる機能
ShopifyにはECサイト運営ができるプランが4つ用意されています。
それぞれのプランで利用できる機能に差があります。それぞれのプランの特徴と利用できる機能について解説します。
ベーシックプラン
月額33USドルで利用できる、4つのプランの中では一番低価格なプランです。
ショップ運営を行うために必要なツールは一通り揃っているので、まずは小規模なECサイト運営から行いたいという方にうってつけのプランです。
紹介したレポート機能では、財務・製品分析・集客・在庫・行動・マーケティングの6種のレポートが利用可能です。
ただ、上位プランで利用できる、Eコマースオートメーション(EC業務の自動化機能)や越境EC運営に便利な関税と輸入税の計算機能は利用できません。スタッフアカウント数も2つまでと制限があります。
スタンダードプラン
月額92USドルで利用できるプランです。
ベーシックプランと比べると、スタッフアカウントが5つに増え、レポート機能もカスタムレポート以外は使用できるようになります。EコマースオートメーションアプリであるShopify Flowも加わり、さまざまなタスクの自動化を図れます。
ECサイトが軌道に乗り始め、ベーシックプランから上位プランに変更したい方や、ある程度の取引量の期待が持てる事業者に向いています。
ただ、ベーシックと同じく、関税と輸入税の計算機能は搭載されていません。
プレミアムプラン
月額399USドルで利用できるプランです。
スタッフアカウントは15個に増えレポート機能も12個すべて活用できるようになります。関税と輸入税の計算機能も利用できるようになるので、越境ECの運営も行いやすくなります。
取引量が多く、多人数でECサイトを運営したい場合に向いているプランです。
Shopify Plus
月額2,000USドルから利用できるプランです。
プレミアムプランで出来ることに加え、Shopify Plusのみで利用できる機能や専用のアプリがあります。
チェックアウト画面のコード編集やキャンペーン・新商品のリリース予約などの機能や卸売用ECサイト運営などができたり、複数のECサイト運営ができたりと、エンタープライズ向けのプランです。
Shopifyアプリで拡張機能を導入
Shopifyはそのカスタマイズ性の高さでも有名です。拡張アプリを用いれば、さまざまな機能の導入が可能なため、できることが格段に増えます。
そんな拡張アプリは8000種類以上あり、サービスも非常に多岐にわたります。
今回はほんの一部ですが、おすすめのアプリを3つご紹介します。
Google & Youtube
1つ目のおすすめアプリは「Google & Youtube」です。
無料で利用可能で、Googleマーチャントセンターと連携することができ、Shopifyで販売を行っている商品を連携すれば、Googleショッピングの検索対象に登録されます。
ECサイトにアクセスしていないユーザーにも商品をアプローチできます。
All in gift
2つ目はハックルベリーが提供するアプリ「All in gift」です。
昨今のギフトECの成長は目を見張るものがあり、ギフト機能を導入するECサイトが増えています。
そんなギフトECの機能をShopifyに導入できるアプリがAll in gift。
eギフトやのし・ラッピング、複数の配送先指定、お届け日指定、カタログギフト機能、受け取りページのカスタマイズ、ダッシュボードの分析機能など、ギフトに関するさまざまな機能が活用できます。
ギフト機能の導入を検討されている方はぜひ一度ハックルベリーにお問い合わせください。
Instafeed
3つ目はInstafeedです。
Instagramとの連携に役立つアプリで、ShopifyストアにInstagramのフィードやいいね数の表示、商品のタグ付けができるようになります。
Instagram公認のアプリでもあり、操作や連携機能が比較的簡単に使用できるのが特徴。多くはありませんが、無料で利用可能なサービスもあります。
ECサイトに必要な機能が用意されているShopify
ここまで、ECサイトの機能について紹介してきました。
ECサイトを運営するために必要となる、さまざまな機能が用意されており、さらに8000を超える量の拡張アプリも開発されているため、選ぶプランにもよりますが、さまざまな形のECサイト運営が可能です。
小規模なストアからエンタープライズのような大規模なECサイトまで幅広いビジネスに対応できるのも魅力と言えるでしょう。
また、ハックルベリーでは、All in giftの他にも、定期購買アプリやまるっと集客といったShopifyでのストア運営に役立つアプリの用意があります。
興味がある方はぜひお問い合わせください。
\ 導入実績20.000店以上!相談無料!/