Shopifyアプリの開発方法は?手順や開発言語などを徹底解説

「Shopifyの機能拡張アプリの開発は自社でできるのか」「機能を追加しようとアプリを探すも良いアプリがみつからない」「英語のアプリだと使いづらいので、日本語対応のアプリが欲しい」

ECサイトを運用していると、このような悩みが出てくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Shopifyには8,000種類以上の機能拡張アプリがあり、導入することでさまざまな機能の実装が可能です。ただ、希望するようなアプリがみつからない、日本語に対応していないということもあります。

では、どうしたらいいのか。

このような場合には、自社に合うアプリを開発する方法があります。自社での開発が難しい場合は開発を依頼することも可能です。

今回この記事では、アプリ開発の手順や開発環境・言語、注意すべきポイントなどを徹底解説します。アプリ開発に興味をお持ちのかたはぜひ最後まで読んでください。

 

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Shopifyでアプリ開発を行う手順

それでは早速、アプリの開発手順を解説します。以下の6つの手順を踏みます。

  1. パートナーアカウント登録を行う
  2. 開発ストアの作成・追加を行う
  3. アプリを作成する
  4. APIキー・APIシークレットキーを取得する
  5. 開発ストアへのインストールを行う
  6. アプリをテストする

順番に見ていきましょう。

1. パートナーアカウント登録を行う

まずは、Shopifyのパートナーアカウントを登録します。パートナーアカウント作成には、Shopifyストア登録に使ったメールアドレスを活用できます。

登録が終わると、専用ダッシュボードへのアクセスが可能になり、アプリの登録や追加といったパートナー向けの機能を利用できます。

ちなみにパートナーアカウントには利用規約があります。事前に確認をしてから登録を行いましょう。

2. 開発ストアの作成・追加を行う

次は、Shopifyパートナー用ダッシュボードで、「開発ストア」を作成・追加します。画面左側のメニューにある「ストア管理」をクリックし、「ストアを追加する」を選びます。

ストアタイプは「開発ストア」を選び、ストア名やストアURLなどの必要項目を入力し保存を行えば、開発ストアの作成・追加ができます。

この、開発ストアを活用することで、カスタムアプリの作成や構築したアプリ・テーマのテスト実施が可能になります。

ただ、インストールできるアプリは無料もしくはパートナー向けのものに限られます。

3. アプリを作成する

ダッシュボードのメニューから「アプリ開発」を選び、「アプリを作成する」をクリックしましょう

次に、アプリの種類を選びます。

今回は「カスタムアプリ」を選択します。

その後、アプリ名やアプリURL、リダイレクトURLを入力し、「アプリを作成する」を選べば作業完了です。

今回は「カスタムアプリ」を選んでいますが、このカスタムアプリは公開不可です。開発アプリを公開したい場合はアプリの種類選択時に「公開アプリ」を選びましょう。

4. APIキー・APIシークレットキーを取得する

アプリ作成が完了すると、「APIキー」と「APIシークレットキー」が表示されます。

作成したアプリへのアクセスやこの後の設定で必要となるため、メモ帳などにコピーするなど、控えておきましょう。

ただこの2つの情報が流出すると不正アクセスの危険性が出てきます。管理には注意が必要です。

5.開発ストアへのインストールを行う

開発ストアに作成したアプリのインストールを行います。

開発ストアへのインストールがなければ、アプリのテストができません。

API呼び出しに必要なURLを作成し、開発ストアへアプリをインストールしましょう。

6. アプリをテストする

「アプリ管理」画面上に表示のある「開発ストアでテストします」をクリックすれば、アプリのテストを行えます。

機能が正常に動作するか、設計通りに正しく画面表示がされているかなどの確認を行いましょう。

エラーが出なければ、完了です。

Shopifyで開発できるアプリの種類

Shopifyで開発できるアプリの種類は2つあります。

  • 公開アプリ
  • カスタムアプリ

公開アプリ

公開アプリは、Shopifyストアで一般公開されており、Shopifyを利用している事業者なら導入できるアプリです。

大多数はこの公開アプリとなっており、無料・有料のものがあります。

Shopifyの機能やセキュリティ面の審査を通過したアプリのみが、公開アプリとしてShopifyアプリストアに表示されます。

カスタムアプリ

カスタムアプリとは、標準機能では不十分かつ公開アプリでは機能面など希望通りのものが見つからない場合に、ShopifyパートナーがShopify利用者に開発するアプリです。

標準機能や公開アプリにはない、独自の機能を設けることができます。

公開アプリのような公開前の審査を受ける必要もありません。

Shopifyアプリの開発言語と環境

続いて、Shopifyの開発言語と環境について説明します。

Shopifyアプリの開発言語

Shopifyアプリを開発する場合、プログラミング言語に制限はありません。

PHPやRuby、JavaScriptなどの言語で開発が可能です。

ちなみにShopifyがサポートしている言語はRubyとJavaScripの2つです。

Shopifyアプリの開発環境

Shopifyアプリは、外部アプリの扱いとなるため、開発のためにサーバーを借りなければなりません。

アプリの開発やテスト自体は、ローカル環境で行えます。

ただ、開発ストアにShopifyアプリをダウンロードする場合、インターネットを使っての外部アクセスが必要です。

この問題を解決する代表的な開発環境は、ngrokやAWSがあります。

いずれにしても途中でサーバーが必要になります。Shopifyアプリ開発前に手配しておくことをおすすめします。

Shopifyアプリの開発で注意すべきポイント

Shopifyアプリの開発で注意すべきポイントが4つあります。

  • APIの改修に合わせてアプリをアップグレードする
  • アクセストークンの変更を頻繁に行う
  • コードの上書き防止のため「Git」で管理する
  • APIの呼び出しには制限が設けられている

順番に説明します。

APIの改修に合わせてアプリをアップグレードする

Shopifyは、四半期ごとにAPIの改修が行われ、新しいバージョンがリリースされます。

それぞれのバージョンのサポートは1年と公表されてはいますが、うっかり期間内のアップグレードを忘れると、アプリが正常に動作しないなどのトラブルにつながる可能性があります。

そのため、3ヶ月おきでこまめにアップグレードを行うことをおすすめします。

アクセストークンの変更を頻繁に行う

アプリ開発時に表示される「APIキー」と「APIシークレットキー」など、サービス利用のための認証情報はこまめに変更しましょう。

変更しないでいると、情報漏洩など、重大なセキュリティ事故につながる可能性もあります。

認証情報の更新は、Shopifyパートナーダッシュボードの「アプリ管理」から行えます。

コードの上書き防止のため「Git」で管理する

アプリ開発を行う際、分散型バージョン管理システムのGitを利用してのコード編集をおすすめします。

編集履歴を管理でき、複数環境で編集した場合に起こりがちなコードの上書きによる、元のコードの消失を防げます。

上書による後戻りができないトラブルを回避できます。

APIの呼び出しには制限が設けられている

ShopifyにAPI連携を行う場合、プランごとに制限が設定されています。

大容量のデータ処理を短時間で行う場合、制限の対象となる可能性があり、注意が必要です。

API 標準制限 Shopify Plusの制限
Shopify Admin API(GraphQL) 50ポイント/秒 100ポイント/秒
Shopify Admin API(REST) 2リクエスト/秒 4リクエスト/秒
Shopify Storefront API リクエストごとに最低0.5秒

ユーザーIPごとに60秒

リクエストごとに最低0.5秒

ユーザーIPごとに120秒

Shopifyアプリの開発ツール4選

Shopifyでは、アプリ開発に活用できる色々なツールの提供があります。代表的な4つのツールを紹介します。

Polaris

Polaris

Polarisは、マーチャントの管理画面やPOSアプリに埋め込むUIの作成ができるツールです。

UIライブラリが搭載されており、Shopifyのデザイン性を損なうことなく、モバイルアプリに対応が可能です。

Webhook

Webhook

Webhookは、通知をトリガーに処理を行う機能を実装できます。

例として、受注があった際に、在庫システムを呼び出したり、データの更新を行ったりといった設定が可能です。

App Bridge

App Bridge

App Bridgeは、Shopifyの画面とPolarisで作成したUIの連携を行なえるツールです。

App Extensions

App Extenshions

App Extenshionsは、ストア管理画面のメニューにオリジナルメニューを挿入することができます。

App Bridgeとともに用いることで、注文画面やPOSアプリのメニューにアプリ機能の追加を行えます。

Shopifyアプリの開発は制作会社に依頼できる

ここまで、アプリの開発について解説してきました。

ただ、アプリの開発は容易ではありません。

Shopifyのテンプレート言語Liquidの理解など専門知識が必要になります。

開発環境をこれから整える状況だと、知識を身につけるだけでもかなりの時間を要します。

そんなときは、アプリ開発を行う制作会社への依頼を検討しましょう。

弊社ハックルベリーもアプリの開発をおこなっております。

サブスクアプリの「定期購買」やギフト機能を搭載した「All in good」、集客アプリ「まるっと集客」などの公開アプリの開発実績もあります。

もし、アプリ開発や機能追加について相談をされたい場合は、ぜひハックルベリーまでお気軽にお問い合わせください。

 

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Shopifyでは自社に合うアプリを独自に開発できる

この記事ではShopifyでのアプリ開発について解説いたしました。

もともと、8,000種類以上の機能拡張アプリがあり、高いカスタマイズ性を誇るShopifyですが、自社で独自のアプリを開発し、導入することもできます。

ただ、開発にはRubyやJavaScriptなどの言語知識を要します。

もし自社での開発が難しそうな場合はShopifyに精通したパートナー企業への依頼がおすすめです。

もし相談をされる場合は、ぜひ弊社ハックルベリーを選択肢に入れていただき、気軽にお問い合わせください!

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