ecサイトを運営する企業が増えているため、売上を伸ばすためには他社との差別化が必要です。そんな中で、ECサイトにおけるギフトラッピングの導入は差別化の1つの手段になります。
・ecサイトの売上を伸ばしたい
・ecサイトで利用できる具体的なギフトラッピング機能を知りたい
・ギフトラッピングサービス導入の方法やコスト、注意点を知りたい
このような方は本記事を参考に、ecサイトでのギフトラッピングの導入を検討してみてください。
ecサイトにギフトラッピングは必要?
ecサイトの運営において、ギフトラッピングの必要性に悩む方もいるかと思います。
コロナ禍の影響で、ecサイトを通じたギフト贈答の需要はさらに拡大しました。
お中元・お歳暮といったフォーマルギフトにとどまらず、より手頃な品を送り合うカジュアルギフトのニーズは高まっています。
こうした状況の中で、ギフトラッピングサービスに非対応の場合、ユーザーが他のECサイトで購入するなど、機会損失につながる可能性も。
今後のecサイト事業では、ギフトラッピングは積極的に取り入れるべきサービスと考えられます。
ecサイトに導入すべき5つのギフト機能
ギフトラッピングと言っても様々なサービスがあります。
ecサイトで導入すべきギフト機能について、5つ紹介します。必ず全ての機能を導入する必要はありませんが、利用者に需要のある機能ならば導入するに越したことはありません。
ラッピングサービス
ラッピングサービスは、購入商品に施すラッピングの種類を選択できるサービスです。
実際の店舗と同様に、包装の色柄や、紙袋のバッグ・箱の形態、リボンの有無を指定できるようにするとよいでしょう。
ecサイトにおいては、商品の選択後にラッピング指定ができるとわかりやすいです。
有料とする場合は、商品購入金額に加算されるようなシステム作りが必要です。
また、「ラッピングサービス料金込」で商品の販売を行うと、利用者にお得感を感じてもらうことができます。
熨斗(のし)対応
フォーマルギフトに欠かせないのが熨斗(のし)対応です。
お中元・お歳暮の他、冠婚葬祭での贈答は熨斗が必要となります。
ラッピングサービス同様に商品選択後に熨斗対応を選択できるとよいでしょう。
熨斗には、包装の上から熨斗をかける外熨斗と、商品に直接熨斗をかけた後に包装をする内熨斗があります。
また目的により、熨斗紙の表書き・水引・名入れも異なるため、これらを個別に選択できるようなシステム作りが必要です。
お祝いごとでの利用を想定したecサイトでは必須の機能といえます。
有料とする場合には、こちらもラッピング同様、商品購入金額に加算されるようにしておきましょう。
メッセージカード
近年ecサイトのラッピングサービスで広がっているのが、メッセージカードを商品に添付できるメッセージカードサービスです。
メッセージは、定型文を用意しておくか、規定の文字数内で指定できるようにする必要があります。
そのまま利用しない場合にも定型文を参考にしてメッセージを入力する人も多いので、定型文や記入例があるのが理想です。
差出人・受取人の表記を別でできるようにしたり、カードのデザインを数種類から選択できたりすると、よりユーザー満足度の高いサービスとなるでしょう。
名入れ
ギフト商品自体に名前を入れることができるのが名入れサービスで、筆記用具や、ベビー商品で人気の高いサービスです。
ラッピング等のサービスとは異なり、商品に別添できるものではないので、商品自体に名入れサービスができることを明示しておく必要があります。
名入れサービスのユーザーは、名入れができることを優先に商品を探すこともあるため、名入れギフトに特化したページを設けておくのもよいでしょう。
また、商品のどの位置に名入れが行われるのか、名前が長い場合にどのように表記されるのかなどがわかる見本があると、利用されやすくなります。
複数配送先
一度の購入で配送先を複数指定できる機能です。
同一の商品を親兄弟、親戚に一括して贈るフォーマルギフトの場合は必須といえるでしょう。
結婚式の内祝いのお返しを複数配送先を選択して利用するケースなどが考えられます。
「複数の送付先を指定する」という選択機能を設けておき、配送先を指定できるようにするとわかりやすいです。
ギフトラッピングをECサイトで使うには?
ギフトラッピングの導入として考えられる方法は2点あります。それぞれについて解説します。
- TANPやgiftmall等のECサイトを利用
- 自社サイトに機能を開発 or 拡張アプリやツールを利用
TANPやGiftmallの利用
1つ目は、ギフトラッピングサービスを行っているサイトに掲載してもらう方法です。
先ほど紹介した「TANP」や「Giftmall」などのギフトサイトでは、ラッピングサービスを備えています。
こうしたサイトに出店することで、商品にギフトラッピングを導入することが可能です。
ギフトサイト利用は、個別の設定に手間がかからないことがメリットです。
自社サイトに機能を開発 or 拡張アプリやツールを利用
2つ目は、自社用にギフトラッピング機能を設定する方法です。
自社で使用しているECサイトがフルスクラッチであれば、機能開発を行うことでラッピングサービスへの導入が可能です。
パッケージやASP等を使っている場合はそれぞれに対応した拡張アプリやツールを利用すると良いでしょう。
特にshopifyやECforceでは拡張性能が高いため、新たな機能を入れるのにはおすすめです。
ご自身のECサイトがどのように構築されているかで機能実装方法が変わってきます。
Shopifyのギフトアプリ「All in gift」の利用
Shopifyを運営している方は「All in gift」を利用することで、ラッピングや熨斗などのギフト機能を自社向けにカスタマイズして設定することができます。「All in gift」アプリの特徴は以下の通り
- 熨斗、ラッピング、複数配送先等のオプション設定が可能
- SNSで受け取りURLを送ることができるeギフト
- 受け取った人が好きなものを選べるカタログギフト機能
- オリジナルの受け取りページが作れる、受け取りページのカスタマイズ
- 複数の商品を複数の方へ送れるマルチシップ機能
- お届け日の設定が可能
- shopifyパートナーズ オブ・ザ・イヤー 2021 ジャパン受賞の信頼感
ギフトラッピングの導入を検討している方だけでなく、ecサイトのユーザビリティの充実に欠かせないのが「All in gift」アプリです。
shopifyを利用している方は利用を検討してみてください。
利用していない方はこの機会にshopifyにリプレイスすることを検討するのもおすすめです。
All in giftを開発しているハックルベリーでは構築支援も行っているのでご気軽に問い合わせください。
アプリのインストールは無料なので、無料体験をすることも可能です。
ハックルベリーのHPはこちら
ギフトラッピングの導入コスト
ギフトラッピングは利用者に喜ばれるサービスですが、導入する際は、コストも考慮しておくことが大切です。
人件費や資材費のコストを見込み、場合によってはギフトラッピングの有料化も検討しましょう。
梱包の人件費・資材費を見込む
ギフトラッピングにかかる費用として、梱包作業を行う人件費や包装用の資材費が挙げられます。
熨斗やラッピングの資材費、1枚のラッピングにかける数分の人件費も数が多くなれば、コストがかさみます。
また、資材の在庫保管場所やラッピングの教育にかける時間なども忘れず、検討材料に入れましょう。
サービスの充実だけでなく、低コストで行える方法を考える必要があります。
有料機能にすることも検討する
上記のような費用の負担が大きい場合は、全て無料での提供は困難となることもあるでしょう。
スタンダードな部分を無料とし、一部を追加で有料サービスとするなど、費用負担が増大しすぎないような導入方法を検討してみてください。
無料で提供していたものを有料化すると利用者が離れてしまうケースもあるので、有料機能は導入時に設定しておいたほうがよいでしょう。
ギフトラッピング導入の注意点
ギフトラッピングを導入する際に気をつけるべき注意点について紹介します。
・ギフト用に設定する
・確実にできることから始める
ギフト用に設定する
「ギフト用」の機能という点を考えて、システムの設定を決めるようにしましょう。
例えば、ギフト用に購入するのに、代引き支払いが選べるような設定ではユーザーは違和感を感じてしまいますよね。
せっかくお祝いのギフトを送ったのに、誤って代引きで送付してしまって、台無しになってしまうということもあるかもしれません。
自分用ではなく、ギフト用に特化して設定を考えましょう。
他のecサイトや他の店舗を利用してみて、どのような設定にすべきか参考にするのもいいでしょう。
確実にできることから始める
サービス導入するからといって、あれもこれもとてんこ盛りにしようとするとコストを負担しきれない可能性もあります。
まずは確実にできることからサービスを始め、軌道に乗ってきたら拡充を検討していきましょう。
簡単に始めるギフトラッピングでは以下のようなものが考えられます。
・お祝いでの利用が多ければ4種類の熨斗
・ラッピングサービスであれば、男性用・女性用の2種類のみ用意
ギフトラッピングを開始したのに、まったく利用者がいないというケースもあります。
まずはテストとして、在庫として準備できる数量から始めることをおすすめします。
ギフトラッピングの導入でecサイトの差別化を
ecでギフトラッピングを導入することについて解説してきました。
ecの利用者の増加と同時に、ギフトでの利用者も増えていることは間違いありません。
提供する商品を気に入ってもらえたとしても、ギフトラッピングのサービスがないから、別の商品を購入したという方もいるかもしれません。ネットショッピングの全体から考えると、現時点では細やかなギフトラッピングを行うことができる商品は多いとはいえません。
ギフトラッピングを導入することで、商品・サービスの差別化を検討してみてはいかがでしょうか。
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