ECサイトの販売方法は6種類!目的別おすすめサイト3つを紹介

ECサイトとは

ECサイトとは、ネット上で商品やサービスの取引を行うウェブサイトのことを指します。この言葉は元々、ネットショップだけでなくネットオークションサイトやコンテンツ配信サイトにも適用されていましたが、今日では一般にショッピングが可能なウェブサイトとして理解されています。

ECサイトは、場所や時間に制限されず、24時間365日、世界中の人々とビジネスが展開できる特徴があります。時差の影響を受けず、国際的な取引も自由に行えるため、越境EC、クロスボーダーECといった概念も注目されています。

ECサイトは6種類

ECサイトの主な6種類は以下です。

  • 自社EC
  • モール型EC
  • 単品EC
  • 定期販売EC
  • ダウンロード販売EC
  • 越境EC

それぞれ解説していきます。

自社EC

自社ECとは、企業が独自のドメインを使用し、自ら運営するECサイトの形態です。自社ECの構築には、ASPカートシステムやフルスクラッチなどの方法が存在します。

ASPカートシステムはクラウド上で提供されるサイト構築システムで、低コストで始められる一方、自由度が制限されることがあります。ゼロから自社ECサイトを制作するフルスクラッチは高額な費用がかかるものの、高い自由度と個性の表現が可能です。

自社ECの運営では集客のためにSEO対策やリスティング広告などの労力がかかります。さらに、顧客との直接的なコミュニケーションも重視されるため、メールマガジンの発行やブログ、SNSでのプロモーションが効果的です。

このような戦略を用いることで、自社ECは企業のニーズに合わせた方法で構築され、一貫したブランディングと顧客との強い結びつきによって、企業の持続的な成長が期待されます。最終的には、技術だけでなく戦略的な視野も必要となり、制作コストや機能、デザインの自由度など、多岐にわたる要素が必要となります。

モール型EC

モール型ECサイトは、インターネット上で多数の企業や店舗が集結した仮想商店街として機能します。その中でAmazonや楽天市場が有名です。

モール型ECサイトは、個別のドメインを持つ自社サイトを構築する必要がないため、開始が容易で、店舗ごとにデザインを設定できます。

モール型ECサイトの種類には、単に商品情報を表示するマーケットプレイス型、さまざまな店舗が入居するテナント型、複数の自社ブランドを一元管理する統合管理型モールがあります。モール型ECサイトの強みは、集客力です。既に認知されている大手モールに参加することで、商品や店舗の露出が高まり、新規顧客の流入が期待できるのです。

単品EC

単品通販とは、特定の商品や同一ブランドの製品に焦点を絞って販売するECサイトのビジネスモデルです。単品ECの特徴は、顧客の定期購入やリピート注文に力を入れる点にあります。リピート注文を重視するため、単品リピート通販とも称されることがあるのです。自社のオリジナル商品を取り扱うことが多く、直販型のビジネスモデルが主流となっています。

単品通販の利点は、特定の商品やブランドに特化することで、商品知識の深化やマーケティングの精緻化が可能であることです。これにより、消費者との信頼関係の構築や、購買体験の向上が期待できます。しかし、特定の商品に依存するため、市場動向の変化に対するリスクも考慮する必要があります。

定期販売EC

定期販売ECとは、特定の商品を一定の期間ごとに消費者に届けるオンライン販売の形態です。健康食品や化粧品のような消耗品に向いており、家電や家具のように長期間買い替えが必要ない商品には不向きとされます。

定期販売ECは、消費者が毎回購入手続きをすることなく、欲しい商品を定期的に受け取れる利便性です。これによって、消費者は次の購入のタイミングを考えずに済みますし、販売側にとっても安定した売上を期待できます。

定期販売ECの実現には、専門のカートシステムが必要とされることが多いです。一般的なカートシステムと異なり、定期購入向けのカートシステムは、サイト運営の効率化やCVR、LTVの向上など、特有の課題を解決する機能が求められます。

ダウンロード販売EC

ダウンロード販売ECとは、デジタルコンテンツをオンライン上で提供し、消費者が直接ダウンロードして利用する販売方法です。物理的な商品とは異なり、ダウンロード販売は、配送や在庫管理の手間を省くことが可能で、新しいビジネスチャンスを提供しています。

この形態の販売を行うためには、自社サイトにダウンロード機能を追加するか、専門のプラットフォームを利用することが一般的です。販売可能なデジタルコンテンツとして、以下のものが挙げられます。このように多岐にわたる商品を提供できるダウンロード販売ECは、特にエンターテイメント産業や教育分野で重要な販売チャネルとなっています。

自社でダウンロード販売を行う場合、セキュリティ対策や購買体験の最適化など、専門的な知識が必要とされることがあります。しかし、一度セットアップを完了すれば、手間なく販売を継続できるメリットがあります。

ダウンロード販売ECは、デジタル化が進む現代において、さらなる拡大が期待される分野であり、多くの企業が取り組みを始めている販売形態です。

越境EC

越境ECとは、国境を越えた電子商取引(EC)で、海外の消費者に向けた商品販売や、海外からの商品購入が行われる取引のことを指します。日本国内だけでなく、国際的なマーケットでのビジネス展開が可能で、急速に成長している分野となっています。

越境ECのメリットは、国内で手に入らない商品を購入できたり、価格が安いケースがあるたりすることです。しかし、デメリットとして商品の到着が遅くなる場合や、送料が高くつくことも考えられます。運営者にとっては、商圏が国際的に広がることが大きな利点となります。国内マーケットの縮小を見据え、新たな市場を開拓する戦略として注目されています。経済産業省の調査により、特に中国消費者が日本の商品を購入する越境ECの市場は拡大しており、前年比で18.2%の増加が見られました。これは、日本の品質への信頼や、消費者の購買力の向上が影響しているとされます。

ECシステムは5種類

ECシステムは5種類あります。それぞれ解説していきます。

ASP

ASPとは、ECサイト構築に用いるクラウド型のサービスシステムです。ウェブブラウザーからログインし、ECサイトの管理画面を操作します。

ASPはECサイト構築に用いるクラウド型のサービスシステムで、ウェブブラウザーからログインしてECサイトの管理画面を操作します。このシステムは手頃な価格での導入が可能であり、数千円から始められる場合もあります。導入の容易さもASPの大きなメリットで、短時間で導入が完了し、デザインも一定の範囲で自由にカスタマイズできます。また、自社でサーバーを用意する必要がなく、サーバーの運用保守も不要なため、コストと手間を大幅に削減できます。

しかし、カスタマイズの範囲が限定されるため、システム連携などが困難になる場合があります。

オープンソース

オープンソースは外部に公開されたソースコードを使用する方法であり、誰もが無料でそのソースコードへアクセスしてインストールできます。初期投資を抑えたい企業や個人にとって、導入費用が非常に低くなる点は大きな魅力です。また、ソースコードが公開されているため、システムを特定のニーズに合わせてカスタマイズする自由度が高いです。

しかし公開されているソースコードは、ハッカーに狙われやすくなるため、セキュリティリスクが伴います。そのため、オープンソースを導入する企業は、常に最新のセキュリティ対策を取ることが求められます。

パッケージ

ECパッケージはショッピングカートシステムを中心に、商品管理や在庫管理、ページ編集機能、外部システムとの連携など、ECサイト運営に必要な機能がひとまとめにされたものです。必要な要素がパッケージ化されているので、それを基盤にしてカスタマイズを加えることで、オリジナルのネットショップを立ち上げられます。

特に中規模から大規模のECサイトにおいては、このECパッケージの採用がよく見られます。システムの連携や個別のカスタマイズが可能なため、企業ごとのニーズに合わせたサイト構築が進められます。しかし、数百万円からという初期費用や、所定のサーバにインストールする必要がある点、そしてカスタマイズ後のシステム更新が難しいことも考慮する必要があります。

クラウドEC

クラウドECは、クラウド上で提供されるプラットフォームによって、商品や在庫の管理機能、コンテンツ編集機能、決済機能など、ECサイト運営に必要なすべてをカバーします。

特にクラウドECの魅力は、個々のビジネスニーズに合わせてカスタマイズでき、システムが最新に保たれます。

従来のECパッケージなどでは自社のサーバーにインストールする必要がありましたが、クラウドECではその手間が不要となります。

加えて、クラウドECは中・大規模のECサイトでも長期的な視点でのコストパフォーマンスが高いとされています。業種を問わず先行事例も豊富で、多くの企業やショップに向いていると言えるでしょう。

一方で、費用がやや高いことや、クラウドシステムのためプログラムコードが非公開であるデメリットがあることも考慮しましょう。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、既存のフレームワークやテンプレート、ソースコードなどをほとんど流用せずに、ゼロからオリジナルのシステムやアプリケーションを開発することです。

フルスクラッチの開発は、技術者が自社にいて体制が整っている企業では、素早いシステム改修が可能です。そのため、PDCAサイクルを早く回し、売上を最大化する施策が進めやすいのが特長です。

しかし、費用や開発期間の長く、中・大規模のECサイトの場合、パッケージやクラウドECの機能が増加しているため、フルスクラッチのメリットは少なくなりつつあります。

国内ECサイト売上トップ5を比較

日本のECサイト市場は、多くの企業が競い合っています。2022年3月期の売上高でトップ5の企業とその特徴について、以下に紹介します。

1位 Amazonジャパン(Amazon.co.jp)

売上高は2兆5355億円で、前年比16.0%増となっています。Amazonは総合商材を取り扱っており、在宅中に日用品や電化製品が購入できる利便性が支持されています。新型コロナウイルスの影響で、これまで利用経験のなかった人々も購買に参加するようになりました。

Amazon公式

2位 ヨドバシカメラ(ヨドバシ.com)

売上高2兆136億5,900万円、前年比では3.8%の減少となっています。主に家電の販売が中心で、日用雑貨やおもちゃ、ファッションなども取り扱っています。送料無料のサービスが人気で、2021年3月期には前年比で売上が60%増加する急成長を見せました。

ヨドバシカメラ公式

3位  ZOZO(ZOZOTOWN)

売上高1兆661億9,900万円で、前年増減率は12.8%です。衣料品を中心に、自社ブランド「ZOZO」と他社アパレルブランドの委託販売を展開。若い世代に特に支持されています。

ZOZOTOWN公式

4位 ビックカメラ(ビックカメラ.com)

売上高1兆564億円、前年比8.9%増となっています。家電が中心で、実店舗と連動して在庫を確認できるサービスや、クーポンとポイント還元のイベントが注目されています。

ビックカメラ公式

5位 ヤマダホールディングス(ヤマダウェブコム)

売上高1兆445億円。家電通販サイトとしての定番で、ネットで在庫確認や予約、最寄りの店舗での受け取りが可能です。

ヤマダウェブコム公式

目的別おすすめEC構築サイト

目的別に沿ったおすすめのEC構築サイトを3つ紹介します。

充実のサポート体制を選ぶなら「MakeShop」

MakeShopはECサイト運営に特化したASP型のサービスで、多岐にわたるニーズに対応しています。その中でも特に注目されるのが、「MakeRepeater」というシステムで、これは集客からリピーターへの変換を強力にサポートします。

オンラインビジネスにおいてリピート顧客の確保は非常に重要とされており、この機能は新規顧客からリピーターへと成長させるためのステップを整理し、その過程をスムーズに進める構造があります。

MakeShopはデザイン面を170種類以上のテンプレートから選ぶことが可能で、HTMLやCSSを調整してオリジナリティあるサイトの構築も可能です。また、顧客が利用しやすい多様な決済手段と、定期的な顧客とのコミュニケーションを可能にするメルマガ機能も整っています。

コストパフォーマンスも高く、月額1万円の料金でこれらの機能を自由に活用できるため、カスタマイズ性が高く、効率的かつ効果的な選択肢としてオンラインショップ運営者に適しています。

Makeshop公式

無料でスマホで始めるなら「BASE」

BASEは、日本のECサイト構築プラットフォームとして、急成長を遂げているサービスです。BASEは初期費用や月額費用がかかりません。商品が売れるまで一切のお金がかからず、売れた際にのみ決済料とサービス料が発生する仕組みなため、気軽にネットショップを始められます。

またBASEは特別なPCスキルは不要で、初心者でも数十分でネットショップの開設が完了できます。フォーマットが整っているため、操作は簡単でおしゃれなネットショップが作成できるのも特徴的です。

またデザインの自由度も高く、自分らしいオリジナルのデザインで顧客に印象を残せるのもBASEの利点です。拡張機能や決済方法も豊富で、ビジネスの成長に合わせて追加・カスタマイズすることができます。スマートフォン一台での出店も容易で、個人や小規模事業者の利用が多いのが特色です。ショッピングモールへの簡単な連携も可能で、集客のハードルも低いので、幅広い事業者に適しています。

BASE公式

海外で販売を検討するなら「Shopify」

Shopifyは、世界中で170万以上のECサイトが利用しているマルチチャネルコマースプラットフォームで、越境ECに強い点です。デザイン性に優れ、100種類以上のテンプレートから自社のブランドやコンセプトに合うものを選ぶことが可能です。カスタマイズも容易で、機能拡張用のアプリが豊富に揃っています。初心者でも管理画面の手順に沿って進めれば、独自のECサイトを手軽に開設できます。

初期費用は無料で、月額3,000円程度からのプランもあるため、コストを抑えられます。ロゴ作成ツールやストックフォトプラットフォームの無料利用も可能で、高い独自性を持たせつつリーズナブルにサイトを立ち上げられる点も強みと言えます。

Shopifyでは最大5言語で販売が可能で、多通貨対応の決済サービスも用意されています。PayPalなど主要な決済方法にも対応しているため、海外展開を検討する事業者にとって大きな強みとなっています。在庫状況もスマートフォンから確認できるので、運営管理も一層スムーズに行えます。クラウド型サービスであるため、常に最新のソフトウェア状態で利用できるという利点もあります。このような多岐にわたる特徴と機能性から、Shopifyは世界175カ国以上でシェアを拡大し、世界最大級のプラットフォームとなっています。越境ECを検討している事業者におすすめです。

Shopify公式

まとめ

本記事ではECサイト6種類を解説してきました。サイトにより特色がありメリット、デメリットも異なります。本記事を参考に、特徴を理解し自社のニーズにマッチしたサイトを選択しECサイトを作成してみましょう。

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