Shopifyでecストアを開設したものの、売上がイマイチで解約したいと考えている方もいるかと思います。
解約にあたっては、具体的な解約手順はもちろん、それに伴う手続きにはどのようなものがあるのかも気になりますよね。
また、売上でお悩みの場合は、解約ではなくストアの一時停止やプランのダウングレードといった選択肢もあります。
この記事では、Shopifyストアの解約と一時停止の手順、その際あわせて必要な手続きについて詳しく解説します。
さらにダウングレードの方法や、サイトの見直すべきポイントについても紹介しますので、解約の前に今一度参考にしてもらえればと思います。
shopifyを解約するには?
shopifyでは「解約」や「退会」という表現を使用していません。
「ストアを無効化」することが解約・退会にあたります。
shopifyの「ストアの無効化」手順
ストアの無効化は、ストアオーナーのみ手続き権限があります。
ストアの無効化の設定手順は次の通りです。
<設定手順>
- shopify管理画面にストアオーナーとしてログイン
- 管理画面から「設定」>「プラン」をクリック
- 画面下部の「ストアの無効化」をクリック
- ポップアップが表示されるので、解約の理由を選択し、「続行」をクリック
- パスワードを入力し、「今すぐ無効化する」 をクリックすると完了
「ストアの無効化」をするとどうなるのか
ストアの無効化の完了後、確認のメールが届きます。
ストアの無効化から2年間はストアの情報が保持されるので、その期間内であればデータを引き継いでストア再開が可能です。
shopifyストアは一時停止できる
例えばストアの立て直しを図ったり、一時的に別の業務に集中したりと、「完全閉鎖せずストアを残しておいて、一旦運営を休止したい」という場合もありますよね。
そのようなときには一時停止のプランに変更が可能です。
詳しいプラン内容と設定手順について説明していきます。
Pause and Buildプラン
Pause and Buildプランは、ストアを保持したまま販売を一時停止できるプランです。
shopify有料プランを60日以上利用した方のみが対象です。
<プラン内容>
- ストア自体へのアクセスや編集は可能
- ユーザーは商品の閲覧は可能だが、購入はできない
- 月額9ドルのプラン料金が発生する
<設定手順>
- shopify管理画面にストアオーナーとしてログイン
- 管理画面から「設定」>「プラン」をクリック
- 「ストアを無効化する」>「Pause and Build」プランをクリック
- 内容を確認し、「Pause and Buildに切り替える」をクリックして完了
ストアを再開する方法
Pause and Buildプランによるストアの一時停止はいつでも解除できます。
ストアを再開する場合、一時停止前のプランに自動的に復帰する機能はありません。
再開手続きと同時に、改めてプラン選択が必要です。
具体的には以下の手順で再開が可能です。
<設定手順>
- shopify管理画面にストアオーナーとしてログイン
- 管理画面から「設定」>「プラン」をクリック
- 「プランを選択する」>希望するプランを選び 「プランを選択」 をクリック
- 内容を確認し、「プランを開始する」 をクリックすると、ストアの販売が再開
ここまで紹介した設定手順は2023年8月時点の情報です。
実際に手続きを行う際は、shopify公式サイトのヘルプセンター
「ストアを一時停止または無効化する」をご参照ください。
shopifyの解約・一時停止時に必要な手続き
1. 未払い料金の清算
shopifyを解約・一時停止する場合は、未払い料金を清算する必要があります。
未払いに注意すべき主な請求は以下の3つになります。
- shopifyプラン料金
- サブスク契約しているアプリ料金
- 取引手数料
shopifyのプラン料金は前払いのため支払い済である可能性が高いですが、アプリ料金や取引手数料は翌月請求のため残っている場合があります。
支払い状況は管理画面の「請求状況」から確認できますので、解約手続きはこれらの支払いの完了後に行いましょう。
2. shopifyアプリの解約
shopifyを解約・一時停止した場合でも、shopifyストアで利用していたアプリ自体は自動的に解約や一時停止にはなりません。
特に、ストア無効化を行う場合には、あらかじめアプリを解約しておきましょう。
忘れてしまうと、shopify解約後もアプリ料金が発生することになります。
また、アプリ自体には一時停止プランはないため、shopifyストアを一時停止する場合はアプリについて、
- 一旦解約し、ストア再開後再インストールする
- 一時停止中も引き続き利用料金を支払う
のどちらかを選択する必要があります。
ストア運営に必要な機能をアプリで導入していた場合には、アプリの解約により、再開後のストア運営に問題が生じることも考えられます。
安易に解約すればいいということではないので、慎重に確認を行いましょう。
3. ドメインの移管・削除
shopifyで購入したドメインは、外部プロバイダーに移管が可能です。
shopifyを解約してストアを新しいプラットフォームに移行する場合は、手続きを確認しておきましょう。
外部サービスで取得したドメインがある場合は、shopify解約前に管理画面から削除が必要です。
ドメインを削除せずに解約してしまうと、他のウェブサイトでそのドメインを使用できなくなる可能性があります。
shopifyストアの売上不振により解約・一時停止を検討している場合は、プランのダウングレードという選択肢もあります。
プラン変更手続きはいつでも可能で、変更当日から新プランを利用できます。
shopifyの主要プラン
shopifyの主要プランは、3種類あります。
(新規加入者向けスタータープラン、大企業向けプラスプランは割愛します。)
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
月額費用 | 33ドル(約4,827円) | 92ドル(13,458円) | 399ドル(58,367円) |
決済手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
※2023年8月時点の情報、1USD=146.28円の計算
どのプランであっても商品登録数の制限はありません。
各プランでの主な違いは販売手数料や利用できるスタッフアカウント数となっています。
上位のプランで契約している場合は、プランのダウングレードによってコストを削減しながらストアを運営し、改善を進めていく方法もあります。
プラン変更した場合、プラン料金は日割りとなり、変更当日から新しいプラン料金が適用されます。
プラン変更手順
プランを変更したい場合は、次の手順で変更ができます。
<設定手順>
- 管理画面から「設定」>「 プラン」をクリック
- 「プランを変更」をクリック
- 利用したいプランを確認し「プランを選択」をクリック
- 「請求サイクル」や「決済方法」を選択し、「プランを開始する」をクリックして完了
shopify解約の前にサイト見直しを
せっかくshopifyストアを開設したのであれば、なるべく解約は避けたいものです。
解約が頭をよぎったときは、まずサイトを見直しすることをおすすめします。
業績が低迷しているサイトの改善すべきポイントについてまとめたので、ぜひ参考にしてください。
無料トライアルは解約不要!
Shopifyでは無料トライアル期間が2週間設けられています。
月額プランを契約しなくても試すことができるため、アカウント登録を行えば無料体験を行うことが可能です。
無料体験中に有料契約プランに切り替えたとしても無料体験が完了するまで費用が発生しないため、まずは無料トライアルから試すこともおすすめです。
解約・一時停止までに売上向上のためにできること
1. 商品ページの充実
ネットショッピングでは、ユーザーはサイトに記載されている情報や商品画像を頼りに商品選びを行います。
- 説明文は具体的な商品の魅力を伝えられているか?
- 商品画像は実際の使用イメージが浮かぶものか?
など、ユーザーが手に取りたくなる商品ページになっているかを再確認してみましょう。
2. カゴ落ち対策
商品をカートに入れたまま購入に至らない「カゴ落ち」対策はecサイトでは必須です。
カゴ落ちの原因としては、
・送料などの追加費用が思ったより高額
・購入までの画面操作が煩雑
・新規会員登録をしたくない
などの理由が考えられます。
変更できる点がある場合は、再設計してみてください。
3. 決済方法の追加
決済の選択肢が限られていると、ユーザーの離脱につながる可能性があります。
クレジットカード、コンビニ決済、QRコード決済など、もし未対応の方法で導入できるものがあれば増やしておくとよいでしょう。
shopifyでの決済対応の追加には、複数の決済手段を一括導入できるサービスが便利です。
使いやすいサービスとして、
- KOMOJU
- GMOイプシロン
- SBペイメントサービス
などがあります。
興味のある方は利用してみてはいかがでしょうか。
4. 集客
ecサイトの売上増加には、サイトそのものの認知度を上げて集客を行うことも重要です。
集客するには、次のような方法が考えられます。
広告利用
Web上で広告を出稿し、サイトの知名度を上げる。
コストはかかるが、ターゲット層に直接訴求できて効果が出やすい。
SNS運営
自社アカウントで商品紹介やサイトへのリンクを貼る。ユーザーとの距離が近いことや無料で始められるというメリットがある。
SEO対策
検索エンジンで自社サイトを上位に表示させてアクセス数増加を狙う方法。
サイトのタイトルやコンテンツを工夫することで、上位に表示されやすくなる。
集客サポートならまるっと集客がオススメ!
shopifyでは集客をサポートしてくれるアプリもリリースされています。
「まるっと集客」は、固定費0円・成果報酬型の集客アプリで、SNS広告やGoogle広告などのWeb広告出稿、SEO対策をこれひとつでスタートできます。
集客といわれても何をしたらいいかわからない、という場合には、便利なアプリを活用してみるのがおすすめです。
不明点はサポートに問合せましょう
shopifyを解約したいときは、「ストアの無効化」を設定することで解約が可能です。
ストアを完全閉鎖しないのであれば、「Pause and Buildプラン」で一時停止措置を行うこともできます。
これらの手続きをする前には、shopifyアプリの購入状況や未払いのサービス料金などに注意が必要です。
設定を進める上で不明な点が生じた場合には、shopify公式サイトのヘルプセンターを参照するか、サポートに問合せをしてみましょう。
解約や一時停止の理由がecストアの売上不振であれば、shopifyプランの変更がいつでも可能なため、ダウングレードをしてストア運営を続ける方法もあります。
また、サイトの見直しも有効です。
商品ページの充実やカゴ落ち対策、決済方法の追加をしたり、集客に便利なアプリもあるので、解約前にぜひ検討してみてください。
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