Shopify subscriptionsとは
Shopify Subscruptionsは、2023年7月に一部マーチャントにリリースされ、その後2024年2月に正式に一般公開されてリリースされました。
「サブスクリプション」とあるように、ShopifyのECサイト上で定期購入機能を実装できるようになりました。
割引や頻度の設定など、定期購入機能を実装するうえで最低限必要なシステムを備えているアプリです。
ここでは、Shopify Subscriptionsで出来ることや、メリット・デメリットについて解説します。
Shopify subscriptionsで出来ること
Shopify Subscriptionsでは、以下のような機能を実装することができます。
- 週、月、年ごとに更新できる定期購入(サブスクリプション)の作成
- 定期購入のプラン変更、スキップ、停止やキャンセル機能
- 定期購入の割引機能
- ストア上にサブスクリプションのウィジェットを表示する
- 商品ページやカート・サンキューページにサブスクリプションの詳細を表示
- 定期購入に関する通知をメールで送信する
- 有効化や停止・キャンセルなど、ユーザーの利用状況を分析する
※2024年2月現在の情報です。
定期購入を実装する最低限の機能は備わっていますが、現時点では細かい設定ができないという点には注意が必要です。
また、Shopify Subscriptionsを使うには以下のような資格要件を満たす必要があるので、使う前にチェックしておきましょう。
Shopify公式からサブスクアプリが正式リリース! Shopify Subscriptions公式 2024年2/1のshopifyeditionsにて発表があり、ついにShopifyから公式のサブスクアプリが出ました! […]
Shopify Subscriptionsの使用資格要件
- 外部のサブスクリプションアプリを追加していない
- サブスクリプション商品は、オンラインストア販売チャネルとカスタムストアフロント販売チャネルでのみサポート
- Shopifyが提供するオンラインストア2.0のテーマ
- Debutバージョン15.0以降
- Brooklynバージョン17.0以降
Shopify subscriptionsのメリット
Shopify subscriptions最大のメリットは、まずアプリ自体を無料で使えるという点にあるでしょう。
簡単な設定で定期購入機能を手軽に実装したいという点では便利といえます。
例えば、次のような定期購入プランは、Shopify subscriptionsで簡単に実装することが可能
になります。
- 月、週、年ごとの定期購入プラン
- 使わない時はスキップや一時停止が可能
- 週ごとの購入で10%割引、または1年ごとのサブスク契約で20%割引など
Shopify subscriptionsのデメリット
一方で、回数割引ができない、初回割引・送料無料設定などといった細かい割引設定ができないというデメリットもあります。
また、解約の際のアンケート機能や高度な販売設定ができないので、機能は最低限のものにとどめられてしまいます。
定期購入プランをコストをかけずに実装するにはShopify subscriptionsでも十分使えるでしょう。
ただし、一人ひとりのユーザーに合ったプランを考えているならば、「定期購買アプリ」をはじめとした外部のアプリを使ってみるのがおすすめです!
Shopifyでサブスクをやるならアプリを使おう!
ShopifyのECサイトで定期購入(サブスク)を始めるなら、さまざまなアプリから自分に合ったものを選んで使うのがおすすめです。
「Shopify Subscripitions」のほかにも、定期購入機能が実装できる外部アプリがいくつかリリースされています。
定期購買
定期購買は株式会社ハックルベリーが提供しているShopifyアプリです。
「海外製アプリから日本製アプリに移行したい場合」や「色々カスタマイズしたいけど設定とか言語とかわからない」
などのお悩みを持つ方は移行機能やサポート体制が充実しているため定期購買アプリがおすすめです
細かい設定周りも徹底サポートを行っているため、shopifyに自信がない人は相談役として最適です!
また、他アプリにはない「会員ランク機能」や「スキップ時ギフト機能」などの売上向上のための機能が利用できることも特徴です。
Shopify subscriptionsと定期購買の違い・定期購買アプリの使い方
また、定期購買アプリではShopify subscriptionsでは利用できない様々な機能があり、ECmagazineでも紹介しています。
気になる機能があればそちらも見てみてください!
- 定期購買アプリの使い方「2回目以降の配送商品を変更する」
- 定期購買アプリの使い方「2回目以降の決済日を固定する」
- 定期購買アプリの使い方「最低購入回数設定をする機能について」
- 定期購買アプリの使い方「定期商品を送料無料にする方法」
- 定期購買アプリの使い方「BOX機能の設定について」
- 定期購買アプリの使い方「定期商品を初回無料にする方法」
- 定期購買アプリの使い方『「2回目以降の割引「継続割引」』
- 定期購買アプリの使い方『「2回目以降の割引「回数割引」』
- 定期購買アプリの使い方「お客様へ通知するメール機能」
- 定期購買アプリの使い方「アップセル機能について」
- 定期購買アプリの使い方「解約時アンケート機能について」
かんたんサブスク
株式会社グルーヴィーメディアがリリースしているアプリです。
インストール・プラン設定・テーマ設定という3ステップで簡単に定期購入機能を実装できる点が特徴です。
Mikawaya
株式会社フロアスタンダードによる定期購入アプリです。
「ストアの売上アップ」に特化した機能が充実しており、ユーザー一人ひとりに寄り添った定期購入機能を実現することができます。
Nocode
mixlogue製の定期購入アプリで、完全ノーコードで定期購入機能を実装できるのが特徴です。
10件の契約までは無料プランで使うことができます。
公開されているおすすめアプリ比較表
今回ご紹介しているアプリで実装できる機能を、表で比較してみましょう。
定期購入の変更・解約やメール通知・スキップなどといった最低限の機能のほか、定期購入機能であると良い機能としては、以下のようなものがあります。
・初回割引:初回購入の際に割引が適用される
・継続割引:数回以上の継続利用で割引が適用される
・最低購入・最高購入回数指定
・クーポンを利用しない送料無料設定
・2回目以降の決済日を固定
・1つのサブスクプランに複数商品を紐付け
・解約アンケート:解約希望のユーザーに対して解約理由などのアンケートを取る
・CSVエクスポート:各種データをCSVにエクスポート可能
・ボックス機能:一定の料金で好きな商品を複数選べる。「1,000円で5商品選択可能」というようなプランが作成可能。
・チェックアウトへ直接飛ばすダイレクトリンク機能
・解析機能
・会員ランク機能
・他アプリからの移行
・頒布会
ユーザーに毎回事業者側が選んだ異なる商品を届けられる。グルメのECサイトで多く使われている。
「厳選した全国各地の名産品が毎月届く」というようなプラン。
・タグの自動付与
・マイページのフルカスタマイズ機能
・フォーム一体型LP:注文フォームをすぐ入力できるLPを作成可能
・購入後のアップセル機能
より上位の商品を提案するなどして、ユーザー1人あたりの単価を上げる施策が可能。
今回おすすめするアプリごとの各種機能対応状況は以下のとおりです。
アプリ名 | Shopify subscriptions | 定期購買 | かんたんサブスク | Mikawaya | Nocode | |||||||||
料金 | 無料 | 無料プランスタンダードプラン(月額49ドル)
エンタープライズプラン(月額299ドル) |
無料プランプロフェッショナルプラン(月額29ドル)
エンタープライズプラン(月額199ドル) |
無料プランライトプラン(月額12ドル)
ベーシックプラン(月額49ドル) |
無料プランベーシックプラン(月額49ドル) | |||||||||
注文サイクル | ◯週毎、月毎、年毎 | ◎日毎・週毎・月毎・年毎 | ◯日毎・週毎・月毎 | ◯日毎・週毎・月毎 | ◯日毎・週毎・月毎 | |||||||||
スキップ機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
割引設定 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
初回割引 | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
継続割引 | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
最低購入・最高購入回数指定 | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
送料無料設定※クーポンを利用せず | ー | ◯ | ◯ | ー | ー | |||||||||
2回目以降の決済日固定 | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ー | |||||||||
1つのサブスクプランに紐付け可能な商品数 | 100件以上 | 100件以上 | 100件以上 | 100件以上 | 100件以上 | |||||||||
定期契約の変更・解約 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
お客様へメール通知 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
お客様がマイページで契約変更・解約 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
解約アンケート | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ー | |||||||||
CSVエクスポート | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ー | |||||||||
ボックス機能 | ー | ◯ | △ ※BOX Builderと併用 | ◯ | ー | |||||||||
チェックアウトへ直接飛ばすダイレクトリンク機能 | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
解析機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ー | |||||||||
会員ランク機能 | ー | ◯ | ー | ー | ー | |||||||||
他アプリからの移行 | ー | ◯ | ー | ◯ | ◯ | |||||||||
頒布会 | ー | △で運用カバー | △で運用カバー | ◯ | ー | |||||||||
タグの自動付与 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
マイページのフルカスタマイズ機能 | ー | ◯(ただし、ENTERPRISEプランのみ) | ◯(ただし、エンタープライズプランのみ) | ◯(ただし、エンタープライズプランのみ) | ー | |||||||||
フォーム一体型LP | ー | ◯(別料金) | ー | ◯(別料金) | ー | |||||||||
購入後のアップセル機能 | ー | ◯(エンタープライズプランのみ) | ー | ー | ー |
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アプリの選び方
Shopifyでは、定期購入の機能に限らず約8,000を超えるアプリがリリースされています。
さまざまなアプリを組み合わせることで、Shopify上で自分好みのECサイトを構築することができるようになります。
ユーザーにとってもデザインが使いやすいだけでなく、機能や使い勝手の面でも満足度が高いECサイトを作り上げることが可能。
しかし、数あるShopifyアプリの中から自分に合ったものを選ぶのは難しいですよね……
Shopifyのアプリを選ぶには以下の3点を基準に選ぶことをおすすめします。
- 機能
- 値段
- サポート体制
ECサイトで取り入れたい機能を導入できるかどうか・また丁寧で迅速なサポート体制かどうか・そして価格が予算に見合うかどうかを重視すると良いでしょう。
アプリ選びに迷ったら、数多くのアプリを検証しているShopifyのパートナー企業に相談してみることもおすすめです。
本気で売上を伸ばすなら定期購買アプリがおすすめ
定期購入を通じてECサイトの売上をアップさせたいと考えている人や、より直感的な操作感を求めている人には、ハックルベリーの「定期購買アプリ」がおすすめです。
年払いの設定が可能なので、年会費の徴収などに使えるなど、ユーザーのニーズに合わせた細かい設定ができるのが特徴。
また、「1,000円で30商品から好きな商品を5個選べる」というようなプランが作れる「ボックス機能」に対応しているという点もおすすめといえるでしょう。
ECサイトのプロによる丁寧なサポートを受けることもできるので、もっと売上を上げたい!という人におすすめです。
まとめ
定期購入機能が実装できるShopifyの公式アプリ「Shopify Subscriptions」についてご紹介してきました。
無料で使える点は魅力ですが、現状では最低限の機能のみにとどまっているようです。
より細かい設定で確実に売上アップさせるような定期購入機能を考えている場合は、外部アプリの有料プランなども一緒に検討してみることをおすすめします。
初めてECサイトを導入する人にとっては、コストをかけず簡単に定期購入を実装できるという点ではとても便利なので、ぜひ検討して売上アップを目指してみてはいかがでしょうか?
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